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2017年09月20日 16時44分35秒 | 八番館画廊ショップ

中川一政 「前身相馬九方皐」 銅版画 作家自筆サイン 50部限定 額寸89×66,5cm 画寸60×42 cm 


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中国の故事 【牝牡驪黄】 列子説符篇

「物事の外見にこだわらず、本質を見抜くことが大事であることをあらわした言葉」

 

   中国の秦の穆公が、駿馬を手に入れたいと思い、目利きで知られている伯楽に命じました。
  私はもう年を老いすぎて、駿馬を見分ける自信がありません。
  私の友人の九方皐は馬については、私よりも詳しい者です。
  必ずや駿馬を発見してくることでしょう。
  穆公は伯楽の意見を取り入れ、九方皐に依頼しました。

  3ヶ月後、九方皐が帰ってきました。穆公はさっそく会って、いい馬は 見つかったか、と聞きました。
    黄色い牝馬が見つかりました。
  それを聞きうれしくなってすぐに馬を見に行かせました。九方皐が連れてきたのは、黄色い牝馬ではなく、
  黒毛の牡馬でした。

  穆公は不機嫌になって、伯樂を呼び出して、失敗してしまった。君が馬を探させた男は、
  色合いから雌雄さえも、弁別することが出来ない。どうして馬の見分けなどが出来るものか。

  伯樂は大きなため息をついて言いました
  なんとそこまでいきましたか。これこそ彼が私に数千倍もすぐれている逸材なのです。

  九方皐は見るところを見、見なくても良いところはみないのです。
  果たして馬は千里を駈ける名馬でした。 
 
 
 


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