中川一政 「前身相馬九方皐」 銅版画 作家自筆サイン 50部限定 額寸89×66,5cm 画寸60×42 cm
中国の故事 【牝牡驪黄】 列子説符篇
「物事の外見にこだわらず、本質を見抜くことが大事であることをあらわした言葉」
中国の秦の穆公が、駿馬を手に入れたいと思い、目利きで知られている伯楽に命じました。
私はもう年を老いすぎて、駿馬を見分ける自信がありません。
私はもう年を老いすぎて、駿馬を見分ける自信がありません。
私の友人の九方皐は馬については、私よりも詳しい者です。
必ずや駿馬を発見してくることでしょう。
穆公は伯楽の意見を取り入れ、九方皐に依頼しました。
3ヶ月後、九方皐が帰ってきました。穆公はさっそく会って、いい馬は 見つかったか、と聞きました。
黄色い牝馬が見つかりました。
それを聞きうれしくなってすぐに馬を見に行かせました。九方皐が連れてきたのは、黄色い牝馬ではなく、
黒毛の牡馬でした。
穆公は不機嫌になって、伯樂を呼び出して、失敗してしまった。君が馬を探させた男は、
必ずや駿馬を発見してくることでしょう。
穆公は伯楽の意見を取り入れ、九方皐に依頼しました。
3ヶ月後、九方皐が帰ってきました。穆公はさっそく会って、いい馬は 見つかったか、と聞きました。
黄色い牝馬が見つかりました。
それを聞きうれしくなってすぐに馬を見に行かせました。九方皐が連れてきたのは、黄色い牝馬ではなく、
黒毛の牡馬でした。
穆公は不機嫌になって、伯樂を呼び出して、失敗してしまった。君が馬を探させた男は、
色合いから雌雄さえも、弁別することが出来ない。どうして馬の見分けなどが出来るものか。
伯樂は大きなため息をついて言いました
なんとそこまでいきましたか。これこそ彼が私に数千倍もすぐれている逸材なのです。
九方皐は見るところを見、見なくても良いところはみないのです。
伯樂は大きなため息をついて言いました
なんとそこまでいきましたか。これこそ彼が私に数千倍もすぐれている逸材なのです。
九方皐は見るところを見、見なくても良いところはみないのです。
果たして馬は千里を駈ける名馬でした。
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