妻の初盆の茶菓子を、娘に買って来るように言いつけていた。 京都の蕪村菴のを買って来た。 味はもとより旨いが、俳句ファンには一個別包装に書かれた蕪村の句が嬉しい。 暁のあられ打ゆく椿哉 牡丹散て打ちかさなりぬ二三片 などと、嬉しい限りだ。 私の俳句趣味を知っての買い物だったと、なを嬉しい。 妻も笑っているかもしれない。