一句鑑賞

座す

春燈にひとりの奈落ありて座す   野澤節子

寝る前に歳時記を捲ってますとこんな素敵な句があります。

春の灯の下にひとり居る、それを奈落と言ってますが。

それを嘆いているのではありません、奈落ありて座す、と自己のいる位置は確かなのですね。

ひとつの灯りと自分とが相打って、そこにはふつふつとした静謐、情熱を感じます。

それを感じさせるのは、座すと下五に置いた二文字の強さです。

ブログ友さんもそれぞれに座すところおありでしょうから、共感されるのではないかとおもいます・・・

 

さ寝ましょ!風邪には十分な睡眠が良薬です。

明日は表舞台に立てるよう頑張らないと。

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