一句鑑賞

闇厚し

自然災害、地球災害といったほうが良いかもしれません。

大地震は街を破壊します。

私の祖父母と母が、福岡の小さな町から東京池袋に転居したのは、関東大震災から4年目だったそうです。母は「それはそれは、まだ大変な時だったよ」と話して聞かせてくれました。

いわゆる復興、都市再興の途上で、資材も人材も大いに必要な時だったのですね。祖父はこちらの小学校の教師でしたが、家族を呼ぶ少し前に上京しまして、池袋に家(門付き)を借りてお医者さんを対象としての保険会社にいわゆる中途入社したのでした。祖父にとってはあこがれの東京、帝大を目指していたのですが親からは一人息子が帝大に行けば帰って来なくなると反対されて福岡師範に進んで教師の道だったのです。

帝都が復興している中で多くの人材募集がこちらの新聞などにも載ったのでしょうね。30代も終わろうかというときにそのチャンスを掴もうとしたのか、教職に飽きていたのか、どちらかは知りませんが上京したのです。

 

ここ数年大きな地震や災害が起きています。そして復興は・・・とニュースで流れます。

復興税なども設けられて資材資金は入るでしょう。帝都のときはそれこそ国上げての再興だったでしょう。

地方はどうでしょう・・・どんな街づくりを目指して再興するのでしょうか。

このまま疲弊するだけではないのかという心配をしている人も多いでしょう。しかし地方の人々の力は都会人より強いと思っております。

都会の人たちが羨むような地方、田舎を目指して進もうという気概を持つ時代だと思っております。地方田舎にはその材料はいくらでもあります。頑張りましょう!・・・?私?自民の総裁選に出ているのではないですよ(笑)

 

今度の地震、東北の地震でも、地球はいつ我々に試練を与えるか分かりません。それを覚悟して生きているのであれば、今住んでいる町や村を大切に思い、すこしでも住みよいものにしていかなくてはと思います。

 

星とんでのち山国の闇厚し   柴田白葉女

歳時記の例句からでした・・・

どうぞ被害が広がりませんように。お見舞い申し上げます。

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