昔といっても２０年ほど前だが、よく下関市長府に出かけていた。
久しぶりに行ってみようと関門トンネルをくぐった。
海峡沿いの道を長府へ向かう。
右手に水族館があり、左は美術館と長府庭園・・・
長府庭園に入った・・・明日から「さげもん祭り」だそうだ。
柳川のさげもん・・・下げた飾り物・・・を短縮して、さげもんという。
準備中のさげもんをガラス越しに一枚。
有名な功山寺なども見たかったが、思い立ってのことで時間が無い。
その功山寺から左へゆるい下り坂を歩き、長府邸の先を左へ曲がると整備された土塀の街並みに入る。
土塀越しに緋寒桜、山茱萸などが花を見せてくれる。
２０年前に、訪れたことのある「梵天」という店を訪ねた。
ギャラリーを併設した和風の軽食喫茶といえばいいのか・・・
その時はたしか雑煮を頂いた記憶がある。
今日は白玉〇〇〇〇を食べたが、美味。
ご主人と少し話をした・・・
このBGMはたしか湯布院の亀の井別荘の天井桟敷にも流れてますね、というと。
グレゴリオ聖歌ですと答えてくれた。
お店を出て気づいたのだが金縷梅が塀の内に咲いていた。
店に戻り、金縷梅が咲いてますねと言うと、外に出てくれて・・・
シナマンサクですよと教えてくれた。
そう言われれば花がすこし大きい。
句を作っていた頃は、年に数回はこの界隈を歩いたものだ。
焼き物や古着などを売るお店があると思えば、美味しそうな匂いがするパン屋さんがあったり。
洋菓子とコーヒーの民家もあったように記憶している。
いつかゆっくりとした時間を過ごしたい街だ。
