一句鑑賞

木の葉髪

バーコードで詠んでも、その一本で詠んでも木の葉髪。

短髪もすこし降るなり木の葉髪

先々週だったかファーマーズマーケットの帰路というかすぐ近いのだが・・初めての理髪店に寄ってカットしてもらった。いろんな話をしたが、髪の話しになると・・・お客様はまだ大丈夫ですよ!ありますから・・などと言う(笑)床屋さんとか、タクシードライバーさんとか二人きりになる場面(空間)がありますね。いい気なもので、意外と本音を話したり聞いたりしてるようで、それがなんとなく許される空間なのでしょうか。しかし個人のことはタブーですけどね(笑)

私は昔から短めの頭で通している。

父は軍人で北支で中隊長をしていた。戦後も50才になるまで戦時中のままの二分刈りとかいう坊主頭で通した。理由は話さなかったが・・・子供の頃によく聞いた戦争の話しから想像はしている。守備隊と言っても範囲が物凄く広く、要所に砦みたいなものを設けたりしていたらしい。その一つに小隊に派遣するとき、敵の誘いに乗るなと言い含めていた。しかしながら敵を迎撃したらすぐに逃げ出したので陣地から出て逆襲を受け准尉さんが戦死された。この話をする時の父は残念でならぬといって、いつも悔やんでいた。坊主頭のことを人が質問してもいつもにこにこ笑って何も言わなかったが・・・このことが心にずっとあるのではないかと思っていた。ある日ロマンスグレーの七三に分けた父は見事で良かった!・・・しかし戦後に中洲の橋の上から米兵を川へ投げ飛ばしたことは他人からは聞いたが父は話さなかったな。

こんな昔のことを思い出すのも、ホームに居る母が熱を出して点滴を受けているからかも知れない。いつも手を握り頭を撫で話をしていたが・・・しばらくはブログは書けないかもしれない。

一つの時代があったのです。

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