一句鑑賞

蕪漬ける

5年ほど前のブログの記事から・・・

冬の日
2010-11-17 21:47:05 | 日記
母が暮れるのが早くなったねといいます。
歳時記の解説にも、暮れが早くそこはかとない心細さを覚える・・・とあります。

冬の日や臥して見上ぐる琴の丈     野澤節子

有名な句です、夏にこの句を取り上げた記憶がありました。
再掲をご容赦。
病気の作者は床に就いています。琴は鴨居の高さに立て掛けられています。
平癒すれば琴も弾けるのにと考えたのでしょう、その琴が以外に高く遠く感じたのではないでしょうか。自分の病気は治るのだろうか・・・と。
季語の解説の、そこはかとない心細さ・・・季語がよく働いていると思います。


・・・を書いていたのだが、ちょっと生意気でしたか(笑)
母は明けると96才。ホームに居てくれるので仕事もできる、ただ感謝。
母の琴の音は子供の頃から耳に否応なく飛び込んできたな。

YouTubeでホットハウスのジャズライブを流していたら昔のことが浮かぶ・・・

蕪を酒粕に漬けた、数日して食べてみよう。
夏に漬けた奈良漬の樽が一つ食べきった、粕がもったいないので。

蕪漬ける手のひら先ずは秤にし  庸助
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