一句鑑賞

薄暑

薄暑・薄暑光という季節になりました

歳時記の例句を見てみますと・・・今は景色的にも気象も変わりましたね。

 

人々に四つ角広き薄暑かな   中村草田男

ちょっと汗ばむ感じで交差点に来たのですが、角の際までは出ずにビルなどの影に留まっているのでしょうか。

有名な交差点がいくつもありますが、今の時代は・・・早く渡ってその先のお店などでいいものをって感じが強くなったように感じます。ゆとりというか話題を追いかけるというか・・・

 

生醤油の匂ひて佃島薄暑   今泉貞鳳

母がまだホームへ入る前は、新橋玉木屋の佃煮をときどき取り寄せていた。私がネットで手配するのですが(笑)

そのとき玉木屋さんからメールがありまして・・・九州の方には醤油が辛口で合わないのでは?的な、ご心配メールをいただいた。

返信は・・・切れのあるお醤油の風味で美味しいですと返信しておいた。

母は父母と幼少から二十歳まで東京に住んでいたので、父に連れられて新橋玉木屋にも何度も行ってました(笑)。こちらに戻ってからは、なんとか玉木屋の味を出そうと・・・

松前屋の昆布を取り寄せたりして、大鍋で佃煮を作っていました・・・その時の口癖が、やっぱり醤油が違うからねと言ってました。美味しいのですが、後年、取り寄せて食べてみると、やはり玉木屋のお味は醤油が切れてますね。

五感の一句でしょうね、匂い香りを季節の中で感じているのです。

さて今の街にはどんな匂いがしているのでしょう?あまり感じませんね、車社会ですし・・・気温も高くなったし。

昨年でしたか、玉木屋さんのサイトを開いてみたら、マイルド味の佃煮も出ているようです。時代でしょうか・・・

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