しばらく外で用を済ませていると芯から冷えます。
この向きが北から東へと変われば・・初東風ですね。
東風といえば私はこの句だけしか浮かばない・・・
東風吹くや耳現るゝうなゐ髪 杉田久女
この句を読むたびにその情景を思い浮かべているのだが。
最初に鑑賞した景色、シーンに戻るからそれが正しいのかなと一人合点している。
うない髪は耳の辺りで結ばれたもの、少女が束ねるというかそんな髪。
東風は、まだやや荒い早春の風と歳時記にあるように春風とは異なる冷たさの残る風。
その結ばれた髪が風に揺れて耳が現れたのです。
少女の耳を見て久女は、これから大人になるのだが良いことばかりではないと思ったのでしょう。
冷たい東風に少女の先々を思ったのかもしれません。
さらっと見たままでしょうが、東風、耳、髪と二音の言葉の響きが、厳しさを表わしているように感じます。
どれもイ音!
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