一句鑑賞

麦青む

青麦は冬から春そして夏へ、人の心が弾みをつけ始める頃。
木々の花がようやく開こうとするとき、田畑の景色の中で緑という青を濃くしている。
ちょうど卒業や入学の季節でもあり、若々しさを句意のなかに詠めればいいのだけど。

麦青し夜の疾風もわかわかし    森澄雄

例句で惹かれるのはこの句です。

外出から戻る時でしょうか、瞬時の疾風が吹き去って行ったのです。

夜の疾風・・・ここに作者の心がありますね。
この疾風は・・・さて?
季節は春なかば、瞬時に起こって思わず首を縮めたくなるような突風。
風が過ぎて終えば、また静かな夜の中に・・・
今の風は、若さが瞬時の力を出したときのように思ったのでしょうか。
季語の麦青しと呼応して・・・時間が夜というのもいろんな想像を抱かせます。

青麦のころの風は、若々しいのです。
子供のころ、あぜ道を全力で駆け回っていたことを思い出しました。




お付き合いのあるお家の娘さんの婚姻が決まったのでお祝いに行った。
車を近くの公園に止めて、スマホに一枚。
ちょっと冷たい風に揺れてました・・

あぜ道を駆けし子のゐて麦青む   ヨウスケ

遠き夢をみてました
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