20年ほど前に下関市彦島を歩いた。 名前も思い出せないのだけど小さな神社があり、 坂だったか石段だったかを上がりお参りをした。 町は狭い通りに商店が並び、昭和の元気だった頃を残す感じだった。 歩いていると香ばしい匂いがした。 あぁ、お茶を焙じているなと近づくと暖簾の奥からだと分かった。 こじんまりしたお茶屋さんだった。 あの頃から、こういったお店が見当たらなくなりました。 夏のれんの奥は覗きませんでした。 暖簾を抜ける初夏の風を感じて作った句でした。 街の様子も変わっているでしょうね。