鍋の続きを・・・
春菊は春の季語ですが、もう鍋には欠かせないですね。独特の芳香と苦味が好まれると歳時記の解説にあります。
先日の春菊は朝倉産です、芳香と苦味というより噛んでいると甘みがふわっと出て来ます。売り場で手に取ったときからふんわりとした感じでした。
例句には生活シーンの名わき役という使われ方ですね。湯豆腐にも和え物にも主役を引き立ててます。
春菊や袋大きな見舞妻 石田波郷
こちらは春の菊、鑑賞用ですか。病室へ来る奥さんはなにかとこまごまとした物を風呂敷に大きく包んでの見舞なんでしょう。
春菊の青きをつつき別れとす 広瀬一朗
この別れは分かりませんが、ちょっとほろ苦いのかもしれません。
春菊の香や癒えてゆく朝すがし 古賀まり子
病み上がりのお粥さん?春菊の香をしっかりと噛みしめると心まで晴れていくようだ。
今夜はこのへんで、おやすみなさい