一句鑑賞

小天温泉

先日の衾の続編ではありませんが・・・

熊本時代の漱石は明治31年の正月を小天温泉(おあま)に迎える。のちの草枕の素材となったと全集の解説にあります。

小天に春を迎へての前書きで・・・

温泉や水滑かに去年の垢   漱石

小天温泉は・・・

温泉(ゆ)の山や蜜柑の山の南側   漱石

という句のように、熊本市から峠を越えて小天に入りますが、温泉へは蜜柑山の中をくねった道を下って行かなくてはならない。私、下りました(車でしたが)・・・よ。

全集を読んでいた頃はかなり入れ込んでいたようです(笑)、こんな句を作ったことがあります

山の湯にすべすべすべと年を捨て

どうも「去年の垢」に触発されたようです、いや漱石先生になった気分だったのかな?

小天の湯には入ったことはありません。大分の何処だったか山の温泉でしたね。

 

明日はオフで主治医の所で採血。

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