一句鑑賞

一里二里、歩きませんか?

実は、季語に「湯気立て」というのを何年振りかで知った。

世の中コロナウィルス、で乾燥と低温に強いウィルスにささやかに対抗するために加湿器をお店に置いています・・・効き目は分かりませんが、常時外気を入れる換気をしてますので(-_-;)

例句は・・・

ほしいまゝ湯気立たしめて独(ひとり)ゐる   石田波郷

解説には、ストーブや火鉢の上に鉄瓶や薬缶を載せておく。適度な湿度が保たれ、身体によい。とあります・・・

さてコロナにも有効のようです。でも今はストーブや火鉢は?エアコンの時代ですからね。火を直接使う暖房は減りました・・・

火鉢に祖母と向かって座り、祖母がキセルに火を点けて煙を吐くのを見ておりました・・・祖母はいつか書きましたが博多人形師の次女として生まれ育ちましたので、生粋の博多人であり博多弁の話し言葉は耳に残っております。

なぜこの地にといっても博多から直線で10キロ弱です、嫁いできたのか?・・・博多から約二里、こちらか約一里弱に田富(志免町)というところに有名なお医者さんがいたそうで、そこに診察に来ていたそうです。

で、そのお医者さんがわが家の祖父にと、いうことだったらしい・・・のです。

で、縁組が成りお輿入れ(笑)です。大正六年ごろのお話しです。博多人形師の娘ですから嫁入り道具の運搬には大八車を押し引いて当時のお弟子さんたちが運んだそうです。お弟子さんの有名な人は小島与一さんなど名だたる人たちです。

その祖母は川島という名の和裁の学校を出ておりまして、和裁の作業台・・・いわゆる板なんですが厚みがしっかりあって、幅は尺五寸(45㎝)長さ1間(180㎝)でした。今は申し訳ないが、カットして私の判断で他の用途にしています。

祖母は亡くなるまで博多弁で通しました。家族(祖父と母三人)で池袋に出たわけですが(1927年)、ご近所さまと話すのも博多弁、かなり人気があったようだと。当時の祖母の話題というか・・・母からよく聞かされました。

こんな湯気が立つのを欲しい夜に思い起こすのでした・・・おやすみなさい

本日、俳誌到着、2句取っていただきました<(_ _)>

句会への句を考えております。

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