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「慰安婦」決議案米下院外交委での議論概略(07・6・27)

2007-07-27 14:33:00 | 「慰安婦」問題関連ニュース
「慰安婦」決議案米下院外交委の内容(07・6・27)

(報告者より)

決議案は、賛成39票、反対2票(女性議員は全員賛成)で可決されました。

米国時間正午過ぎから1時間半に及ぶ長い協議でした。
以下、テープ起こしではなくあくまでも概略となりますがご参考までに
お送りします。

亡くなったサバイバーのみなさんに伝えることができたらと切に思いま
す。
米国議会決議に向けて生存されているみなさんに内容をお伝えしていき、
少しでも正義を実感することができたら・・・と願っています。


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マイク・ホンダ議員:

日本政府は強制的に性奴隷とされた女性たちに対し、事実を認め、謝罪
をし、歴史的責任を受け入れることを拒んでいる。

日本は世界の大国であり、米国の同盟国でもあるのに性奴隷性に向き合
おうとせず、正式謝罪をしないことに困惑を覚える。

国家の真の力とは、歴史の暗い過去へ向き合おうとするときに試され
る。国家は歴史に立ち向かわなければならない。

ドイツは正しい選択をした。それとは反対に日本は積極的に歴史的な記
憶喪失を広めようとしてきた。

日本軍が女性たちに強制を働いたことに疑いの余地はなく、これは極め
て憂慮すべきことである。

6月14日、日本政府のメンバーはワシントン・ポスト紙に広告を
掲載した。広告には強制的に繰り返しレイプされた女性たちが認可制の
売春を働いたと記載されていた。

これは事実とまったく異なる馬鹿げた主張である。この決議案は慰安婦
問題の事実に対して謝罪をするよう日本政府に求める。これは恐ろるべ
き真実であり、このような戦慄的出来事は二度と繰り返されてはならな
い。

この決議は恐怖におとしめられ残虐行為を受けた被害者のためのもので
ある。

恥、中傷、更なる暴力の脅しに対して勇敢に立ち向かい名乗り出た女性
たちに敬意を表したい。これらの勇気ある女性たちに対して真実を尊重
することが求められている。

これによってすべての人々が癒され、未来へと進めるようにしなければ
ならない。

この決議案を強く支持し、同僚のみなさんの支援を呼びかけたい。


----他の議員の発言 ----
(議員ごとに---にて区切られている、議員名は更に調べる必要
有り)

ロイス議員:

20万人以下の若い女性が多くの場合、偽りの仕事の名の下で売春宿の
ようなところへ拉致された。彼女たちはトラウマに苦められ、恐ろしく
て過去について語ることもできなかった。日本の外務省の声明と矛盾す
る4月26日の阿部首相の発言には当惑を覚える。

歴史は、今日この日と明日の両方に影響をもつ。昨日に関して間違った
ままで、明日を正しく歩むことはできない。

---
ノリエゴ(?)議員:

性奴隷とされた3名の女性がこの議院に足を運び、ここの小委員会で証
言した。この女性たちは第二次世界大戦中にレイプされ、性奴隷の体験
を強要され、拷問等の深刻な被害を受けた。

これまで何人かの日本の指導者たちや外務大臣が謝罪をしてきた。しか
し無条件に謝罪を行った首相は一人もいない。

(河野声明を引用した後) いい加減、この問題を解決するときがやっ
てきた。

---
ニュージャージー州の議員:

強制的に拉致され、奴隷として搾取、売春を強要され、マスレイプ、人
体切断、打撲・・・恥のあまり自殺した女性も数多くいる。
これらのことは最近になってようやく明るみとなった歴史上最大規模の
人身売買である。

歴史の事実は永遠に検証されないずにきた。

阿部首相は若い少女や女性への強制行為を否定し、河野発言の誠意を踏
みにじった。

そして慰安婦問題の歴史的事実は、教科書改訂によって否定されている。

私たちは真実を求める。真実にフタをしてもよくはならない。それは更
なる精査の目と敬意の損失を招くだけである。

現在世界は人身売買の温床となっている。それは最も深刻な不処罰にあ
たる。

日本政府は明確に謝罪し、責任を認めなければならない。
---

私が7歳半の頃、移民の母は100ドル貯金して、バケーションにも行
けないのでブルックリンから私たちを救い出すために、弟と私を山に連
れて行ってくれた。バンガローに移ったのだが、そこには腕に入れ墨を
入れたような集団がいた。彼らは誰か母に聞くと、母は難民の人たちだ
と教えてくれた。彼らはナチスのユダヤ人強制収容所から救出された
人々だったのだ。しかし彼らは決してホロコーストについて話すことは
なかった。何年もの間、私はホローコースとについて耳にすることはな
かった。彼らは自らの体験について語ることができなかったのだ。長い
間、自らの抹殺と向き合った後に、彼らとしてもその体験について話す
必要性が出てきた。そして70年代80年代になってようやくホロコー
ストについて話されるようになった。それまでは話せなかったのに突然
話せるようになったのだ。沈黙の壁を破ることができたのだった。私た
ちはホロコーストについて考えるとき、ユダヤ人たちはガス室へと行進
し、解放の歌を歌う姿を想像する。歌を歌っていたから・・・というが
彼らは歌わされていたのだ。

日本の慰安婦とされた女性たちも強制収容所に入れられたユダヤ人の人
たち同様に、合法売春宿に自ら入っていったわけではない。

私たちはとても欧米主義だ。私たちはアジアで起こったことに目を向け
なかった。

彼女たちは勇敢に声を挙げ、これまで認められることのなかった恐怖に
ついて声を挙げ語ってくれた。

忘れてはならない。そして許すのは周りの世界の任務ではない。被害者
だけが許すことができるのだ。

ドイツ人がユダヤ人について語ることはできない。日本人が慰安婦につ
いて語ることもできないのだ。

じき被害者はいなくなってしまうことだろう。

これは日本人が自分自身と平和を結ぶような事柄ではない。

歴史において次に進むためにも、向き合わなければならない。
---

米国も奴隷制という酷い犯罪を行った。私たちはそれを認め、やめた。
ドイツもジェノサイド(大量虐殺)を認めた。

日本人に対して私はこう言いたい。 過ちを認めた前例がある。 それ
に習うように。 そうすることによって世界はその出来事を過去に置く
ことでしょう。
---

人、組織、そして政府は善行と悪行の両方に対して責任を取らなければ
ならない。
癒しと和解に謝罪は欠かせない。
米国も奴隷制の暗い歴史をもっている。
過去に関する知識と過去を認めることが最も安全で確実な解放の術であ
る。
解放の道には正義が必要だ。それが故にホンダ議院は決議案121を提
出した。

日本を攻撃しているのではない。
ただ真実を語ろうとしているのだ。
慰安婦問題はきちんと認められておらず、補償もされていない。
米国の日系米国人の強制収容も関係があり、そこから学べることもある。
40年も経ってから米国政府はこの件について認め補償した。
私たちは真実を選んで語ることはできない。
真実は適応する度に語らなければならないのだ。

日本は重要な同盟国であり、同盟関係は変わらない。

日本が過去に完全かつ責任もって向き合い、正直にオープンに受け入れ
ることによって、日本との二国間・多国間関係は更に強まり、日本は更
に豊かになるはずだ。

アリガトウゴザイマス
---

日本の残虐行為に対して疑問の余地はない。
問題は謝罪に関してだろう。
日本の謝罪が韓国にとって受け入れられるものかどうかを、なぜ米国議
会が定めなければならないのだろう。
これはあくまでも決議であって、ここは国連でもないし法廷でもない。
それに他にもイラク問題、原爆問題など多くの課題があるではないか。
他の国と国の間の問題について証拠を判断する能力は持ち合わせていな
い。

(この発言に対して議長:)
私たちは国家間の争いに関与しているのではない。
私たちは基本的人権の問題を取り上げているわけで、これまでも様々な
問題を扱って来たし、その点において米国議会の役割として適している。
---

奴隷制、日系米国人の強制収容、ネイティブ・アメリカンの問題を認め
ることがなかったら、今頃米国はどのようになっていることだろう。

背を向け否定することは、繰り返しへの第一歩である。
そして真実は解決への最初の一歩である。

日本の利益のためにもこの決議案を採択するべきだ。
過去の真実こそが未来の基盤だ。
親友であろうが敵であろうが自らのことであろうが、私たちは現在また
過去の悪い行いについて追求する意思を持ち合わせていなければならな
い。
---

共和党議員:

犯罪を包み隠そうとする訳ではないし、被害者にも同情するが、日本政
府を追求することは果たして生産的だろうか?

---

14年前の河野発言では、歴史に向かう、二度と繰り返さない、という
固い決意が述べられた。
阿部首相は、党内の保守勢力はの圧力により河野発言の内容を否定し
た。しかしアジア諸国の対応を考慮して撤回した。
つじつまが合わない。

日本政府がこの件を過去にするためにも、この決議を採択しなければな
らない。日本政府が真剣に受け止めることを願う。
----
テキサス州議員:

この性奴隷制問題をかばうことは誰にもできない。
しかし、起こったばかりのこを認めて謝るなら分かるが、2-3世代も
経ってから取り上げてどうするのか?

他の国に指示する前にグアンタナモはどうなったのか?

謝らせてどうしたいというのだ?戦争に市民の犠牲はつきものではない
か。
---
カルフォルニア州の女性議員:

この決議は正しいタイミングでの正しい一歩だ。
今も生きているサバイバーもいて、彼女たちは勇気を出して声を出した。

将来に向けた女性に対する扱いのモデルを築くためにも、よい例を示さ
なければならない。

人身売買は全米で行われていて、その件にも生かさなければいけない。

日本政府が性奴隷被害者に謝罪し、世界全体に対しても二度と繰り返さ
ないことを示さなければならない。
---

友だちに「あなたは間違っている」と伝えることは難しいけれど、
日本は私たちのベスト・フレンドだ、間違っている、と言えるようであ
らなければならない。

日本は遺憾の意は表明したが、罪悪を認めてはいない。
誰かが認めようとしても他の人が逆の発言をしている。

被害者に対していい加減清算するときがきた。

---
黒人女性議員:

私も世代は離れているけど、謝罪は必要だ。

日本の手を取り合って謝罪をし、間違いを正すことは、私たちの任務だ
と思う。
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真実を極小化し否定することは、未来の世代にダメージを与える。
平和を築くためには真実を認めなければならない。
---

ジョージア州議員:

最も大きくのしかかっているのは、「ごめんなさい」と素直に謝ること
がなぜにもこんなに困難なのか、ということだろう。
歴史の数々の瞬間において、「ごめんなさい」の一言が言われていた
ら、どれだけ違っていたことだろうと思いを馳せる。
この国の奴隷の子孫として言おう。「ごめんなさい」ということには大
きな意味がある。

謝るのは簡単なことではない。
我が国では難しい道を選び、国家としてだけではなく州レベルでも謝罪
をしてきた。
だからこそ日本に言うことができる。大きな間違いに対して謝ることは
重要であると。
ジョージア州とアラバマ州は、なかでも奴隷制度がひどかった。
奴隷制度の終了時に当時の(白人の)指導者にどんな気分かと聞いた
ら、彼らは、
解放された、罪悪から解き放たれ自由になった、と答えた。
罪悪感から解き放たれなければならない。
日本が真に自由になるために。

---
(もう謝ったのになぜ追求する?、日本は戦後よい行いをしているのに
なぜ?という発言に対する、ある議員の回答):

私たちは戦後日本が善行を行って来たことを否定している訳ではない。

ただそれは被害者に対して何も解消しないのだ。

本日、疑問の声を挙げた方々に問いたい。

もしもあなたの友人が誰かをレイプし、その被害者があなたの友人だっ
たとしたら、
あなたは 自分には関係がない と言えるか?

正義が切実に求められる問題と私たちは対面している。
そこであなたには、賛成するか反対するかが問われている。
あなたはそこで、それは過去のことだと言うか、正義のために立ち上が
るか?



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