*****浜野佐知映画祭@オーディトリウム渋谷******
8月3日(土)~8月9日(金)
自主製作4本+ピンク映画2本+薔薇族映画2本、すべてフィルムで一挙公開!
(薔薇族映画はプロデュース作品)
http://a-shibuya.jp/archives/6912
【上映スケジュール】
<各回入替制>
◉8月3日(土)
14:00=『百合子、ダスヴィダーニヤ』
16:30=『百合祭』
◉8月4日(日)
14:00=『百合祭』
16:30=『百合子、ダスヴィダーニヤ』
◉8月5日(月)
14:00=ピンク映画『平成版阿部定 あんたが、欲しい』(浜野佐知監督)+薔薇族映画『メモリーズ』(山崎邦紀監督)
16:30=『百合祭』
◉8月6日(火)
14:00=『第七官界彷徨―尾崎翠を探して』
16:30=『こほろぎ嬢』
◉8月7日(水)
14:00=『百合子、ダスヴィダーニヤ』
16:30=『第七官界彷徨―尾崎翠を探して』
◉8月8日(木)
14:00=『こほろぎ嬢』
16:30=ピンク映画『川奈まり子 牝猫義母』(浜野佐知監督)+薔薇族映画『仮面の宿命ー美しき裸天使』(山崎邦紀監督)
◉8月9日(金)
14:00=『百合祭』
16:30=『百合子、ダスヴィダーニヤ』
【料金】
当日券のみ
一般=1,500円/シニア=1,000円/学生=1,300円
各回入替/整理番号制/自由席
*14:00の回終了後にゲストを招いたスペシャルトークを毎日開催。
*16:30の回終了後に、1Fカフェテオにて浜野佐知監督、脚本担当の山崎邦紀を囲むお茶会を毎日開催。
(スペシャルトークおよびお茶会への参加は、当日の上映をご鑑賞の方に限らせていただきます)
*ピンク映画、薔薇族映画は、18歳未満は鑑賞できません。
【作品紹介】
◉『百合子、ダスヴィダーニヤ』
2011年/102分
【STORY】
1924年(大正13年)、ロシア語を勉強しながら雑誌の編集をしていた湯浅芳子は、先輩作家・野上弥生子の紹介で、中條(宮本)百合子と出会う。百合子は17歳で処女作を発表し、天才少女と騒がれた小説家。19歳の時に遊学中のニューヨークで、15歳年上の古代ペルシア語研究者の荒木茂と結婚したが、その5年後、芳子と出会った頃には二人の結婚生活は行き詰まっていた。芳子と百合子は出会ってすぐに惹かれあい、お互いの関係について精根を傾けて討論し、愛を深めていく。
【CAST】
菜葉菜/一十三十一/大杉漣/吉行和子/洞口依子/大方斐紗子/麻生花帆/平野忠彦
◉『百合祭』
2001年/100分
【STORY】
73歳の宮野理恵さんをはじめ、69歳から91歳までの女たちばかりが住むレトロな鞠子アパートに、ダンディで明るい75歳の三好さんが引っ越してきた。世間からは「お婆さん」扱いしかされない女たちを、立派なレディとして遇する三好さんに、すべての住人たちがすっかり魅了されて行く。宮野さんも三好さんとセクシュアルな関係を持ち、気持ちも若返った。ところが、みんなが集まった三好さんの歓迎パーティで思いがけない事態が明るみになり、全員騒然となる。まさか、こんなことが……。
【CAST】
吉行和子/ミッキー・カーチス/正司歌江/白川和子/原知佐子/中原早苗/大方斐紗子/目黒幸子
◉『第七官界彷徨ー尾崎翠を探して』
1998年/108分
【STORY】
幻の作家と言われた尾崎翠の代表作『第七官界彷徨』と、若くして筆を折った後の謎に包まれていた故郷、鳥取での生活、それに翠作品を読む現代を、モザイク状に組み合わせた。若い世代で静かな尾崎翠ブームが起こるキッカケのひとつとなった。翠を白石加代子、生涯の親友を吉行和子が演じる。また、小説の主人公を演じる柳愛里が、小野町子を体現する。現代パートには作家の加藤幸子と故・矢川澄子が特別出演。
【CAST】
白石加代子/吉行和子/原田大二郎/宮下順子/白川和子/柳愛里/野村良介/宝井誠明/外波山文明/内海桂子(友情出演)
◉『こほろぎ嬢』
2006年、95分
【STORY】
尾崎翠が筆を折る直前に書いた傑作短編「歩行」「地下室アントンの一夜」「こほろぎ嬢」を連作と見なし、1本の映画とした。小野町子の少女時代を石井あす香、こほろぎ嬢を鳥居しのぶが演じる。オール鳥取ロケで撮られ、翠文学のエッセンスを映像化した。読者の圧倒的な好評を得たが、未読の観客を大いに煙に巻く。09年の日本近代文学館での尾崎翠シンポジウムでも上映され、幸せな出会いを果たす。
【CAST】
石井あす香/鳥居しのぶ/吉行和子/大方斐紗子/外波山文明/宝井誠明/野衣康生/平岡典子/イアン・ムーア/デルチャ・M・ガブリエラ/リカヤ・スプナー/ジョナサン・ヘッド/片桐夕子
◉ピンク映画『平成版阿部定 あんたが、欲しい』
(後に『悩殺熟女 吠える下半身』に改題)
1999年・60分・エクセス配給
【STORY】
現在は「時任 亜弓(ときとう あゆみ)」として女優活動を続けている時任歩さんを主演に、阿部定事件を現代にアレンジしたピンク映画。一時は美貌の大食いタレントしても有名になった時任さんだが、本作ではゲイの青年に惹かれて行く人妻役をしっとりと演じている。コインランドリーの女主人は、いかにして青年を絞め殺し、ちょん切った一物を懐に彷徨するに至ったか。
【CAST】
時任歩/河野綾子/風間今日子/樋渡剛/やまきよ/中村英児/杉本まこと
◉ピンク映画『川奈まり子 牝猫義母』
(後に『悩殺熟女 吠える下半身』に改題)
2002年・60分・エクセス配給
【STORY】
現在は作家の川奈まり子さんが、AV女優として人気絶頂期に撮られたピンク映画。Wikipediaによれば、400本近いAV、10本以上のピンク映画・Vシネマに出演したとか。もともとフリーライターだった川奈さんだが、劇中の設定にも生かしている。山梨の旧家の主人と結婚した女性ライターだが、年上の夫は間もなく頭を打って睡眠状態にー。義理の息子たちの欲望が蠢きだす。 『百合祭』の翌年に撮られ、浜野監督にとっては最後のエクセス作品ではなかったか。
【CAST】
川奈まり子/佐々木基子/風間今日子/なかみつせいじ/柳東史/平川直大/銀座流石(久須美欽一)
◉薔薇族映画『メモリーズ』
1997年・60分・大蔵映画配給(監督:山崎邦紀)
【STORY】
覚醒すると猿島の岩場にアマレスのコスチュームでいた青年。ワケが分からないが、岩の向うから全裸の若い男が手を振って招いている。記憶しているのは、ダークスーツの男たちのパーティーで、その若い男も会場にいた。飲みながら談笑している男たちだが、なぜ自分たちがここに集まったか分からない。男たちにはそれぞれ別の物語があった。横須賀沖の猿島でロケした作品。鈴木一博カメラマンの腕が冴える。キャンディ・ミルキィさんが素顔で出演した上、カラミにも挑戦!
【CAST】
柳東史/山本清彦/杉本まこと/キャンディ・ミルキィ/山口健三/MASA/青木こずえ
◉薔薇族映画『仮面の宿命ー美しき裸天使』
2009年・60分・OP映画配給(監督:山崎邦紀)
【STORY】
フリースクールで哲学について論じる大学教師。彼には隠された目的があった。受講生の一人であるガードマンに惹かれているのだ。教師はゲイであることを公言せずに生きてきたが、最近脳腫瘍であることが分かった。死期を前に、若い頃に深く愛し合った男の亡霊を見るようになる。かつてあった薔薇族専門館『上野世界傑作劇場』の最後の作品として製作された。2日間ほとんど寝ないで撮影し、3日目に利根川まで出かけてロケした作品。
【CAST】
牧村耕次/神夜/佐々木恭輔/小笠原黎/久保田泰也
【ゲスト情報】
◉3日(土)=午後2時から『百合子、ダスヴィダーニヤ』上映後に、主演の菜葉菜さん&一十三十一さん。午後4時30分からの『百合祭』上映後に、吉岡しげ美さん(自主製作4作品すべての音楽監督)
◉4日(日)=午後2時から『百合祭』上映後に、白川和子さん(『百合祭』『第七官界彷徨ー尾崎翠を探して』に出演)。午後4時30分からの『百合子、ダスヴィダーニヤ』上映後に、高山敦子さん(日本文学研究者。『百合ダス』パンフに宮本百合子論執筆)。
◉5日(月)=午後2時から『平成版阿部定 あんたが欲しい』(ピンク)&『メモリーズ』(薔薇)上映後に、亀山早苗さん(ライター。『婦人公論』に「浜野佐知ーピンク映画の反逆児』執筆)。午後4時30分からの『百合祭』上映後に、京都から赤枝香奈子さん(『近代日本における女同士の親密な関係』著者)、北海道から中澤千磨夫さん(国文学者・作家)。
◉6日(火)=午後2時から『第七官界彷徨ー尾崎翠を探して』上映後に、宝井誠明さん(『尾崎翠を探して』『こほろぎ嬢』に出演)。午後4時30分からの『こほろぎ嬢』上映後に、鳥居しのぶさん(こほろぎ嬢を演じる)、宝井誠明さん(2作品で三五郎と土田九作を演じる)、リカヤ・スプナーさん(W・シャープの友人役)、赤枝香奈子さん(5日のお茶会に引き続き)。
◉7日(水)=午後2時から『百合子、ダスヴィダーニヤ』上映後に「浜野映画とは?」浜野監督×脚本ヤマザキのトーク(予定)。午後4時30分から『第七官界彷徨ー尾崎翠を探して』上映後に、纓坂英子さん(社会心理学。メディアとジェンダー論)。
◉8日(木)=午後2時から『こほろぎ嬢』上映後に、石井あす香さん(小野町子役)、宝井誠明さん(土田九作役)、リカヤ・スプナーさん(W・シャープの友人役)。午後4時30分からの『川奈まり子 雌猫義母』(ピンク)&『仮面の宿命ー美しき裸天使』(薔薇)上映後に、川奈まり子さん(作家)、リカヤ・スプナーさん。
◉9日(金)=午後2時から『百合祭』上映後に、大方斐紗子さん(北川よし役。『百合子、ダスヴィダーニヤ』『こほろぎ嬢』にも出演)。午後4時30分から『百合子、ダスヴィダーニヤ』上映後のお茶会は打上げとなります。皆さん、ご参加下さい。
(浜野監督からの紹介)
◉8月3日(土)14:00~『百合子、ダスヴィダーニヤ』上映後、菜葉菜さん、一十三十一さん舞台挨拶決定!
浜野佐知映画祭のオープニングを芳子と百合子が飾ってくれます。演じたお二人の想い、撮影現場でのエピソードなどお話しいただきますのでご期待ください!
◉8月3日(土)16:30~『百合祭』上映後のお茶会に作曲家でシンガーソングライターの吉岡しげ美さんがご参加。吉岡さんは私の一般作4作品全ての音楽監督であり、同時代を生きてきた分かり合える仲間でもあります。皆さんと一緒に楽しいおしゃべりしたいですね!
◉8月4日(日)14:00~『百合祭』上映後、白川和子さんがご登壇!
40年前ピンク映画で出会い、『第七官界彷徨-尾崎翠を探して』で再会した白川さん、私にとっては戦友でもあり心を許せる大事な女優さんです。さあ、どんな話が飛び出すでしょうか?お楽しみに!
◉8月5日(月)14:00~『平成版阿部定 あんたが欲しい』&『メモリーズ』。オーディトリウム渋谷初のピンク映画上映のゲストには、ルポルタージュ「浜野佐知 ピンク映画の反逆児」@婦人公論で私を丸裸にした亀山早苗さん。戦々恐々お待ちしています!(笑)
◉8月6日(火)14:00~『第七官界彷徨-尾崎翠を探して』には、尾崎翠ワールドが世界一似合う役者、宝井誠明さんがゲストです。
『第七官界彷徨』では佐田三五郎、続く16:30~の『こほろぎ嬢』では土田九作を演じ、なくてはならない存在感を発揮しています。
◉8月8日(木)14:00~『こほろぎ嬢』は、こほろぎ嬢の少女時代、小野町子を演じた石井あす香さんと町子に片恋する土田九作役の宝井誠明さんが揃ってご登壇です。
尾崎翠の不思議でおかしな世界を演じたお二人のお話をたっぷりと伺いますので尾崎翠ファンはぜひ!
◉8月8日(木)16:30~『川奈まり子 牝猫義母』&『仮面の宿命』。『牝猫義母』公開時ポスターのジャック「史上最強の女性監督VS空前絶後川奈まり子。オンナ二人恐るべし性の追及」(笑)。官能小説家としても活躍中の川奈まり子さんがお茶会ご参加です。
◉8月9日(金)14:00~『百合祭』ゲストのトリを飾ってくださるのは大方斐紗子さん。
『百合祭』ではミッキーカーチスさんの股間をワシッとつかむ91歳役で世界中の笑いを集めました。続く『こほろぎ嬢』『百合ダス』と浜野映画にはかけがえのない役者さんです。
【会場】
オーディトリウム渋谷
東京都渋谷区円山町1-5 KINOHAUS 2F
TEL: 03-6809-0538
8月3日(土)~8月9日(金)
自主製作4本+ピンク映画2本+薔薇族映画2本、すべてフィルムで一挙公開!
(薔薇族映画はプロデュース作品)
http://a-shibuya.jp/archives/6912
【上映スケジュール】
<各回入替制>
◉8月3日(土)
14:00=『百合子、ダスヴィダーニヤ』
16:30=『百合祭』
◉8月4日(日)
14:00=『百合祭』
16:30=『百合子、ダスヴィダーニヤ』
◉8月5日(月)
14:00=ピンク映画『平成版阿部定 あんたが、欲しい』(浜野佐知監督)+薔薇族映画『メモリーズ』(山崎邦紀監督)
16:30=『百合祭』
◉8月6日(火)
14:00=『第七官界彷徨―尾崎翠を探して』
16:30=『こほろぎ嬢』
◉8月7日(水)
14:00=『百合子、ダスヴィダーニヤ』
16:30=『第七官界彷徨―尾崎翠を探して』
◉8月8日(木)
14:00=『こほろぎ嬢』
16:30=ピンク映画『川奈まり子 牝猫義母』(浜野佐知監督)+薔薇族映画『仮面の宿命ー美しき裸天使』(山崎邦紀監督)
◉8月9日(金)
14:00=『百合祭』
16:30=『百合子、ダスヴィダーニヤ』
【料金】
当日券のみ
一般=1,500円/シニア=1,000円/学生=1,300円
各回入替/整理番号制/自由席
*14:00の回終了後にゲストを招いたスペシャルトークを毎日開催。
*16:30の回終了後に、1Fカフェテオにて浜野佐知監督、脚本担当の山崎邦紀を囲むお茶会を毎日開催。
(スペシャルトークおよびお茶会への参加は、当日の上映をご鑑賞の方に限らせていただきます)
*ピンク映画、薔薇族映画は、18歳未満は鑑賞できません。
【作品紹介】
◉『百合子、ダスヴィダーニヤ』
2011年/102分
【STORY】
1924年(大正13年)、ロシア語を勉強しながら雑誌の編集をしていた湯浅芳子は、先輩作家・野上弥生子の紹介で、中條(宮本)百合子と出会う。百合子は17歳で処女作を発表し、天才少女と騒がれた小説家。19歳の時に遊学中のニューヨークで、15歳年上の古代ペルシア語研究者の荒木茂と結婚したが、その5年後、芳子と出会った頃には二人の結婚生活は行き詰まっていた。芳子と百合子は出会ってすぐに惹かれあい、お互いの関係について精根を傾けて討論し、愛を深めていく。
【CAST】
菜葉菜/一十三十一/大杉漣/吉行和子/洞口依子/大方斐紗子/麻生花帆/平野忠彦
◉『百合祭』
2001年/100分
【STORY】
73歳の宮野理恵さんをはじめ、69歳から91歳までの女たちばかりが住むレトロな鞠子アパートに、ダンディで明るい75歳の三好さんが引っ越してきた。世間からは「お婆さん」扱いしかされない女たちを、立派なレディとして遇する三好さんに、すべての住人たちがすっかり魅了されて行く。宮野さんも三好さんとセクシュアルな関係を持ち、気持ちも若返った。ところが、みんなが集まった三好さんの歓迎パーティで思いがけない事態が明るみになり、全員騒然となる。まさか、こんなことが……。
【CAST】
吉行和子/ミッキー・カーチス/正司歌江/白川和子/原知佐子/中原早苗/大方斐紗子/目黒幸子
◉『第七官界彷徨ー尾崎翠を探して』
1998年/108分
【STORY】
幻の作家と言われた尾崎翠の代表作『第七官界彷徨』と、若くして筆を折った後の謎に包まれていた故郷、鳥取での生活、それに翠作品を読む現代を、モザイク状に組み合わせた。若い世代で静かな尾崎翠ブームが起こるキッカケのひとつとなった。翠を白石加代子、生涯の親友を吉行和子が演じる。また、小説の主人公を演じる柳愛里が、小野町子を体現する。現代パートには作家の加藤幸子と故・矢川澄子が特別出演。
【CAST】
白石加代子/吉行和子/原田大二郎/宮下順子/白川和子/柳愛里/野村良介/宝井誠明/外波山文明/内海桂子(友情出演)
◉『こほろぎ嬢』
2006年、95分
【STORY】
尾崎翠が筆を折る直前に書いた傑作短編「歩行」「地下室アントンの一夜」「こほろぎ嬢」を連作と見なし、1本の映画とした。小野町子の少女時代を石井あす香、こほろぎ嬢を鳥居しのぶが演じる。オール鳥取ロケで撮られ、翠文学のエッセンスを映像化した。読者の圧倒的な好評を得たが、未読の観客を大いに煙に巻く。09年の日本近代文学館での尾崎翠シンポジウムでも上映され、幸せな出会いを果たす。
【CAST】
石井あす香/鳥居しのぶ/吉行和子/大方斐紗子/外波山文明/宝井誠明/野衣康生/平岡典子/イアン・ムーア/デルチャ・M・ガブリエラ/リカヤ・スプナー/ジョナサン・ヘッド/片桐夕子
◉ピンク映画『平成版阿部定 あんたが、欲しい』
(後に『悩殺熟女 吠える下半身』に改題)
1999年・60分・エクセス配給
【STORY】
現在は「時任 亜弓(ときとう あゆみ)」として女優活動を続けている時任歩さんを主演に、阿部定事件を現代にアレンジしたピンク映画。一時は美貌の大食いタレントしても有名になった時任さんだが、本作ではゲイの青年に惹かれて行く人妻役をしっとりと演じている。コインランドリーの女主人は、いかにして青年を絞め殺し、ちょん切った一物を懐に彷徨するに至ったか。
【CAST】
時任歩/河野綾子/風間今日子/樋渡剛/やまきよ/中村英児/杉本まこと
◉ピンク映画『川奈まり子 牝猫義母』
(後に『悩殺熟女 吠える下半身』に改題)
2002年・60分・エクセス配給
【STORY】
現在は作家の川奈まり子さんが、AV女優として人気絶頂期に撮られたピンク映画。Wikipediaによれば、400本近いAV、10本以上のピンク映画・Vシネマに出演したとか。もともとフリーライターだった川奈さんだが、劇中の設定にも生かしている。山梨の旧家の主人と結婚した女性ライターだが、年上の夫は間もなく頭を打って睡眠状態にー。義理の息子たちの欲望が蠢きだす。 『百合祭』の翌年に撮られ、浜野監督にとっては最後のエクセス作品ではなかったか。
【CAST】
川奈まり子/佐々木基子/風間今日子/なかみつせいじ/柳東史/平川直大/銀座流石(久須美欽一)
◉薔薇族映画『メモリーズ』
1997年・60分・大蔵映画配給(監督:山崎邦紀)
【STORY】
覚醒すると猿島の岩場にアマレスのコスチュームでいた青年。ワケが分からないが、岩の向うから全裸の若い男が手を振って招いている。記憶しているのは、ダークスーツの男たちのパーティーで、その若い男も会場にいた。飲みながら談笑している男たちだが、なぜ自分たちがここに集まったか分からない。男たちにはそれぞれ別の物語があった。横須賀沖の猿島でロケした作品。鈴木一博カメラマンの腕が冴える。キャンディ・ミルキィさんが素顔で出演した上、カラミにも挑戦!
【CAST】
柳東史/山本清彦/杉本まこと/キャンディ・ミルキィ/山口健三/MASA/青木こずえ
◉薔薇族映画『仮面の宿命ー美しき裸天使』
2009年・60分・OP映画配給(監督:山崎邦紀)
【STORY】
フリースクールで哲学について論じる大学教師。彼には隠された目的があった。受講生の一人であるガードマンに惹かれているのだ。教師はゲイであることを公言せずに生きてきたが、最近脳腫瘍であることが分かった。死期を前に、若い頃に深く愛し合った男の亡霊を見るようになる。かつてあった薔薇族専門館『上野世界傑作劇場』の最後の作品として製作された。2日間ほとんど寝ないで撮影し、3日目に利根川まで出かけてロケした作品。
【CAST】
牧村耕次/神夜/佐々木恭輔/小笠原黎/久保田泰也
【ゲスト情報】
◉3日(土)=午後2時から『百合子、ダスヴィダーニヤ』上映後に、主演の菜葉菜さん&一十三十一さん。午後4時30分からの『百合祭』上映後に、吉岡しげ美さん(自主製作4作品すべての音楽監督)
◉4日(日)=午後2時から『百合祭』上映後に、白川和子さん(『百合祭』『第七官界彷徨ー尾崎翠を探して』に出演)。午後4時30分からの『百合子、ダスヴィダーニヤ』上映後に、高山敦子さん(日本文学研究者。『百合ダス』パンフに宮本百合子論執筆)。
◉5日(月)=午後2時から『平成版阿部定 あんたが欲しい』(ピンク)&『メモリーズ』(薔薇)上映後に、亀山早苗さん(ライター。『婦人公論』に「浜野佐知ーピンク映画の反逆児』執筆)。午後4時30分からの『百合祭』上映後に、京都から赤枝香奈子さん(『近代日本における女同士の親密な関係』著者)、北海道から中澤千磨夫さん(国文学者・作家)。
◉6日(火)=午後2時から『第七官界彷徨ー尾崎翠を探して』上映後に、宝井誠明さん(『尾崎翠を探して』『こほろぎ嬢』に出演)。午後4時30分からの『こほろぎ嬢』上映後に、鳥居しのぶさん(こほろぎ嬢を演じる)、宝井誠明さん(2作品で三五郎と土田九作を演じる)、リカヤ・スプナーさん(W・シャープの友人役)、赤枝香奈子さん(5日のお茶会に引き続き)。
◉7日(水)=午後2時から『百合子、ダスヴィダーニヤ』上映後に「浜野映画とは?」浜野監督×脚本ヤマザキのトーク(予定)。午後4時30分から『第七官界彷徨ー尾崎翠を探して』上映後に、纓坂英子さん(社会心理学。メディアとジェンダー論)。
◉8日(木)=午後2時から『こほろぎ嬢』上映後に、石井あす香さん(小野町子役)、宝井誠明さん(土田九作役)、リカヤ・スプナーさん(W・シャープの友人役)。午後4時30分からの『川奈まり子 雌猫義母』(ピンク)&『仮面の宿命ー美しき裸天使』(薔薇)上映後に、川奈まり子さん(作家)、リカヤ・スプナーさん。
◉9日(金)=午後2時から『百合祭』上映後に、大方斐紗子さん(北川よし役。『百合子、ダスヴィダーニヤ』『こほろぎ嬢』にも出演)。午後4時30分から『百合子、ダスヴィダーニヤ』上映後のお茶会は打上げとなります。皆さん、ご参加下さい。
(浜野監督からの紹介)
◉8月3日(土)14:00~『百合子、ダスヴィダーニヤ』上映後、菜葉菜さん、一十三十一さん舞台挨拶決定!
浜野佐知映画祭のオープニングを芳子と百合子が飾ってくれます。演じたお二人の想い、撮影現場でのエピソードなどお話しいただきますのでご期待ください!
◉8月3日(土)16:30~『百合祭』上映後のお茶会に作曲家でシンガーソングライターの吉岡しげ美さんがご参加。吉岡さんは私の一般作4作品全ての音楽監督であり、同時代を生きてきた分かり合える仲間でもあります。皆さんと一緒に楽しいおしゃべりしたいですね!
◉8月4日(日)14:00~『百合祭』上映後、白川和子さんがご登壇!
40年前ピンク映画で出会い、『第七官界彷徨-尾崎翠を探して』で再会した白川さん、私にとっては戦友でもあり心を許せる大事な女優さんです。さあ、どんな話が飛び出すでしょうか?お楽しみに!
◉8月5日(月)14:00~『平成版阿部定 あんたが欲しい』&『メモリーズ』。オーディトリウム渋谷初のピンク映画上映のゲストには、ルポルタージュ「浜野佐知 ピンク映画の反逆児」@婦人公論で私を丸裸にした亀山早苗さん。戦々恐々お待ちしています!(笑)
◉8月6日(火)14:00~『第七官界彷徨-尾崎翠を探して』には、尾崎翠ワールドが世界一似合う役者、宝井誠明さんがゲストです。
『第七官界彷徨』では佐田三五郎、続く16:30~の『こほろぎ嬢』では土田九作を演じ、なくてはならない存在感を発揮しています。
◉8月8日(木)14:00~『こほろぎ嬢』は、こほろぎ嬢の少女時代、小野町子を演じた石井あす香さんと町子に片恋する土田九作役の宝井誠明さんが揃ってご登壇です。
尾崎翠の不思議でおかしな世界を演じたお二人のお話をたっぷりと伺いますので尾崎翠ファンはぜひ!
◉8月8日(木)16:30~『川奈まり子 牝猫義母』&『仮面の宿命』。『牝猫義母』公開時ポスターのジャック「史上最強の女性監督VS空前絶後川奈まり子。オンナ二人恐るべし性の追及」(笑)。官能小説家としても活躍中の川奈まり子さんがお茶会ご参加です。
◉8月9日(金)14:00~『百合祭』ゲストのトリを飾ってくださるのは大方斐紗子さん。
『百合祭』ではミッキーカーチスさんの股間をワシッとつかむ91歳役で世界中の笑いを集めました。続く『こほろぎ嬢』『百合ダス』と浜野映画にはかけがえのない役者さんです。
【会場】
オーディトリウム渋谷
東京都渋谷区円山町1-5 KINOHAUS 2F
TEL: 03-6809-0538