小学生のための 千字文漢字練習プリント

古代の中国で生まれた千字文で漢字を学ぶプリントです。
1日20分ぐらい。親子で取り組んでみてください。

207・208 妾御績紡 侍巾帷房

2022年03月07日 | 千字文
 みなさん、こんにちは。
 千字文で漢字を学ぶプリントです。
 お父さんやお母さんに習いながら音読したり、書いたりして、なんとなくでいいので漢字に馴染んでいきましょう。

 今回は《妾御績紡 侍巾帷房》のプリントをアップしました。
 そしてブログでは「績」に注目してみました。

 漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、績のなかにふくまれる「責」は「ちくちくと刺すように責め立てる」という意味があり、責のグループには「ギザギザと積み重なる」というイメージがあるそうです。ここから、
 債 責(財貨を積み重ねるさま)+人 借りて積んでおいたままの金品。負い目のある貸借関係。負債。
 積 責(ギザギザと重なる)+禾(稲) 稲束がふぞろいに積み重なるさま。積む。
 績 責(ギザギザと重なる)+糸 麻などの繊維を何本か重ね、撚り合わせて糸にするさま。転じて、積みかさねてきた仕事。業績。
 漬 責(ギザギザと重なる)+水 水の中にものを積み重ねてひたすさま。
 蹟 ジグザグに重なる足跡。事蹟。
 磧 小石の重なったところ。かわら。
 簀 竹を重ねて編んだ道具。すのこ。
 となるそうです。これはイメージがわかりやすいですね。

 まえにもふれましたが、漢字って、というか千字文は、大昔にできただけあって男尊女卑にヒヤリとすることがあります。
 今回の8文字など、かんぜんにアウトです。
 まあ、大昔につくられたものだから仕方ないとしても、どうやって小学生の娘に教えればいいのか。ちょっと悩ましいところもあります。

 リンク先にあるプリントは千字文(岩波文庫)、漢字源(学研)などを参考にしてつくりました。
 子どもが漢字を身につけるのに役に立つと思います。小学生のお子さんがいるお知り合いの方がいたら、よければこのブログを紹介してください。
 みなさんのリアクション、お待ちしています。

205・206 親戚故旧 老少異糧

2022年03月05日 | 千字文
 みなさん、こんにちは。
 千字文で漢字を学ぶプリントです。
 お父さんやお母さんに習いながら音読したり、書いたりして、なんとなくでいいので漢字に馴染んでいきましょう。

 今回は《親戚故旧 老少異糧》のプリントをアップしました。
 そしてブログでは「故」に注目してみました。

 漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、故のなかにふくまれる「古」には「時間が経って古びている」という意味があり、古のグループには、
 「こちこちにひからびて固い」
 「上から下に垂れ下がる」
 というイメージがあるそうです。ここから、
 枯 古(ひからびて固くなる)+木 木が枯れる。枯死。
 故 古(古い。固い)+攵(動作を示す符号) 古くなる。古くからの。転じて、固くつかえる事柄。故障。事故。ことさらに、わざと。故意。
 苦 古(固い、固くこわばる)+艸(草) 舌を固くこわばらせる草。苦汁。転じて、苦しい。つらい。苦労。
 固 古(ひからびて固い)+囗(囲むことを示す符号) 周囲をがっちり囲んで動きがとれないさま。固体。固形。
 個 固(かたい)+人 固く手応えのある一人ひとりの人間。
 箇 固(かたい)+竹 竹のように固く手応えのあるものを数える言葉。
 居 古(かたい)+尸(尻を示す符号) 固いものにどっしりと尻を載せて動かないさま。居所。
 据 居(固い、固く動かない)+手 手をかたくこわばらせて働く。国訓ではすえる。
 胡 古(垂れ下がる)+月(肉) あごの下に垂れ下がる肉。あるいはひげ。髭を蓄えたアラビア方面の民族。
 湖 胡(垂れ下がる)+水 大地の下へ大きく垂れ下がる形をした水たまり。
 瑚 海底の岩に覆いかぶさる形をした生き物。
 姑 嫁より体が古びて固くなった女性。
 錮 固く閉じ込める。禁錮。
 裾 衣の長く垂れ下がる部分。 
 蝴 美しいひげのある蝶。蝴蝶。
 となるそうです。
 仲間の多い字ですね。

 リンク先にあるプリントは千字文(岩波文庫)、漢字源(学研)などを参考にしてつくりました。
 子どもが漢字を身につけるのに役に立つと思います。小学生のお子さんがいるお知り合いの方がいたら、よければこのブログを紹介してください。
 みなさんのリアクション、お待ちしています。

203・204 飽飫亨宰 飢厭糟糠

2022年02月28日 | 千字文
 みなさん、こんにちは。
 千字文で漢字を学ぶプリントです。
 お父さんやお母さんに習いながら音読したり、書いたりして、なんとなくでいいので漢字に馴染んでいきましょう。

 今回は《飽飫亨宰 飢厭糟糠》のプリントをアップしました。
 そしてブログでは「飢」に注目してみました。

 漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、飢にふくまれる几は物を上にのせる小さなテーブルを意味していて、几をふくむ文字には、
 「小さい」「細かい」「わずか」
 の意味があるそうです。ここから、
 机 几(つくえ)+木 木製のつくえ。
 肌 几(細かい)+月(肉) きめの細かい肌。
 飢 几(わずか)+食 食べ物がわずかでひもじいさま。
 となるそうです。
 
 プリントにある「飽食煖衣 逸居而無教 則近於禽獣」は、
 飽食煖衣シ 逸居(イッキョ)シテ教エナケレバ 則チ禽獣ニ近シ
 と読むそうです。
 また、「糟糠之妻不下堂」は、
 糟糠ノ妻ハ堂ヨリクダサズ
 と読むそうです。飽食煖衣、糟糠之妻はどちらも四字熟語になっていますね。


 リンク先にあるプリントは千字文(岩波文庫)、漢字源(学研)などを参考にしてつくりました。
 子どもが漢字を身につけるのに役に立つと思います。小学生のお子さんがいるお知り合いの方がいたら、よければこのブログを紹介してください。
 みなさんのリアクション、お待ちしています。

201・202 具膳餐飯 適口充腸

2022年02月27日 | 千字文
 みなさん、こんにちは。
 千字文で漢字を学ぶプリントです。
 お父さんやお母さんに習いながら音読したり、書いたりして、なんとなくでいいので漢字に馴染んでいきましょう。

 今回は《具膳餐飯 適口充腸》のプリントをアップしました。
 そしてブログでは「腸」に注目してみました。

 漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、昜は、日が高く上がる様子を示す図形で、昜をふくむ文字には、
 「高く上がる」
 「明るく広く開ける」
 「長く伸びる」
 というイメージがあるそうです。ここから、
 陽 昜(日が高く上がる)+阜(丘) 日当たりのよい丘の南側。山陽。
 揚 昜(高く上がる)+手 大空高く上がるさま。掲揚。
 湯 昜(高く上がる)+水 熱く湯気の上がるさま。熱湯。
 腸 昜(長く伸びる)+月(肉) 長く伸びた臓器。大腸。
 場 昜(広く開ける)+土 人が集まる広場。市場。
 傷 昜(高く上がる)+人+矢の省略形 矢が高く飛んできて人にあたるさま。負傷。
 暢 昜(長く伸びる)+申(伸びる) 伸びる。流暢。
 楊 葉がうえに上がる柳。ネコヤナギ。柳はシダレヤナギ。
 瘍 皮膚などが盛り上がって生じるできもの。
 となるそうです。
 今回は、仲間の多い字でしたね。それにイメージも伝わりやすいです。
 

 リンク先にあるプリントは千字文(岩波文庫)、漢字源(学研)などを参考にしてつくりました。
 子どもが漢字を身につけるのに役に立つと思います。小学生のお子さんがいるお知り合いの方がいたら、よければこのブログを紹介してください。
 みなさんのリアクション、お待ちしています。

199・200 易輶攸畏 属耳垣牆

2022年02月24日 | 千字文
 みなさん、こんにちは。
 千字文で漢字を学ぶプリントです。
 お父さんやお母さんに習いながら音読したり、書いたりして、なんとなくでいいので漢字に馴染んでいきましょう。

 今回は《易輶攸畏 属耳垣牆》のプリントをアップしました。
 そしてブログでは「垣」に注目してみました。

 漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、垣にふくまれる「亘」は周囲を丸く巡らすことを示す符号で、亘のグループには、
 「丸くめぐる」
 「丸く取り巻く」
 という意味があるそうです。ここから、
 宣 亘(丸く取り巻く)+宀(家) 建物の周りを丸く取り巻くように、全体にまんべんなく行き渡るさま。広く行き渡らせる。宣伝。
 垣 亘(丸く取り巻く)+土 家の周囲を取り巻く土のへい。垣根。
 喧 取り巻いて騒ぐさま。喧騒。
 となるそうです。

 プリントにある「富貴則親戚畏懼之 貧賤則軽易之」は、
 富貴ナレバ則チ親戚モコレヲ畏懼シ 貧賤ナレバ則チコレヲ軽易ス
 と読むそうです。戦国時代の縦横家、蘇秦の話で出てきます。
 「冬日可愛 夏日可畏」は、
 冬日愛スベク、夏日畏ルベシ
 と読むそうです。

 リンク先にあるプリントは千字文(岩波文庫)、漢字源(学研)などを参考にしてつくりました。
 子どもが漢字を身につけるのに役に立つと思います。小学生のお子さんがいるお知り合いの方がいたら、よければこのブログを紹介してください。
 みなさんのリアクション、お待ちしています。