小学生のための 千字文漢字練習プリント

古代の中国で生まれた千字文で漢字を学ぶプリントです。
1日20分ぐらい。親子で取り組んでみてください。

203・204 飽飫亨宰 飢厭糟糠

2022年02月28日 | 千字文
 みなさん、こんにちは。
 千字文で漢字を学ぶプリントです。
 お父さんやお母さんに習いながら音読したり、書いたりして、なんとなくでいいので漢字に馴染んでいきましょう。

 今回は《飽飫亨宰 飢厭糟糠》のプリントをアップしました。
 そしてブログでは「飢」に注目してみました。

 漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、飢にふくまれる几は物を上にのせる小さなテーブルを意味していて、几をふくむ文字には、
 「小さい」「細かい」「わずか」
 の意味があるそうです。ここから、
 机 几(つくえ)+木 木製のつくえ。
 肌 几(細かい)+月(肉) きめの細かい肌。
 飢 几(わずか)+食 食べ物がわずかでひもじいさま。
 となるそうです。
 
 プリントにある「飽食煖衣 逸居而無教 則近於禽獣」は、
 飽食煖衣シ 逸居(イッキョ)シテ教エナケレバ 則チ禽獣ニ近シ
 と読むそうです。
 また、「糟糠之妻不下堂」は、
 糟糠ノ妻ハ堂ヨリクダサズ
 と読むそうです。飽食煖衣、糟糠之妻はどちらも四字熟語になっていますね。


 リンク先にあるプリントは千字文(岩波文庫)、漢字源(学研)などを参考にしてつくりました。
 子どもが漢字を身につけるのに役に立つと思います。小学生のお子さんがいるお知り合いの方がいたら、よければこのブログを紹介してください。
 みなさんのリアクション、お待ちしています。

201・202 具膳餐飯 適口充腸

2022年02月27日 | 千字文
 みなさん、こんにちは。
 千字文で漢字を学ぶプリントです。
 お父さんやお母さんに習いながら音読したり、書いたりして、なんとなくでいいので漢字に馴染んでいきましょう。

 今回は《具膳餐飯 適口充腸》のプリントをアップしました。
 そしてブログでは「腸」に注目してみました。

 漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、昜は、日が高く上がる様子を示す図形で、昜をふくむ文字には、
 「高く上がる」
 「明るく広く開ける」
 「長く伸びる」
 というイメージがあるそうです。ここから、
 陽 昜(日が高く上がる)+阜(丘) 日当たりのよい丘の南側。山陽。
 揚 昜(高く上がる)+手 大空高く上がるさま。掲揚。
 湯 昜(高く上がる)+水 熱く湯気の上がるさま。熱湯。
 腸 昜(長く伸びる)+月(肉) 長く伸びた臓器。大腸。
 場 昜(広く開ける)+土 人が集まる広場。市場。
 傷 昜(高く上がる)+人+矢の省略形 矢が高く飛んできて人にあたるさま。負傷。
 暢 昜(長く伸びる)+申(伸びる) 伸びる。流暢。
 楊 葉がうえに上がる柳。ネコヤナギ。柳はシダレヤナギ。
 瘍 皮膚などが盛り上がって生じるできもの。
 となるそうです。
 今回は、仲間の多い字でしたね。それにイメージも伝わりやすいです。
 

 リンク先にあるプリントは千字文(岩波文庫)、漢字源(学研)などを参考にしてつくりました。
 子どもが漢字を身につけるのに役に立つと思います。小学生のお子さんがいるお知り合いの方がいたら、よければこのブログを紹介してください。
 みなさんのリアクション、お待ちしています。

199・200 易輶攸畏 属耳垣牆

2022年02月24日 | 千字文
 みなさん、こんにちは。
 千字文で漢字を学ぶプリントです。
 お父さんやお母さんに習いながら音読したり、書いたりして、なんとなくでいいので漢字に馴染んでいきましょう。

 今回は《易輶攸畏 属耳垣牆》のプリントをアップしました。
 そしてブログでは「垣」に注目してみました。

 漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、垣にふくまれる「亘」は周囲を丸く巡らすことを示す符号で、亘のグループには、
 「丸くめぐる」
 「丸く取り巻く」
 という意味があるそうです。ここから、
 宣 亘(丸く取り巻く)+宀(家) 建物の周りを丸く取り巻くように、全体にまんべんなく行き渡るさま。広く行き渡らせる。宣伝。
 垣 亘(丸く取り巻く)+土 家の周囲を取り巻く土のへい。垣根。
 喧 取り巻いて騒ぐさま。喧騒。
 となるそうです。

 プリントにある「富貴則親戚畏懼之 貧賤則軽易之」は、
 富貴ナレバ則チ親戚モコレヲ畏懼シ 貧賤ナレバ則チコレヲ軽易ス
 と読むそうです。戦国時代の縦横家、蘇秦の話で出てきます。
 「冬日可愛 夏日可畏」は、
 冬日愛スベク、夏日畏ルベシ
 と読むそうです。

 リンク先にあるプリントは千字文(岩波文庫)、漢字源(学研)などを参考にしてつくりました。
 子どもが漢字を身につけるのに役に立つと思います。小学生のお子さんがいるお知り合いの方がいたら、よければこのブログを紹介してください。
 みなさんのリアクション、お待ちしています。

197・198 耽読翫市 寓目囊箱

2022年02月22日 | 千字文
 みなさん、こんにちは。
 千字文で漢字を学ぶプリントです。
お父さんやお母さんに習いながら音読したり、書いたりして、なんとなくでいいので漢字に馴染んでいきましょう。

 今回は《耽読翫市 寓目囊箱》のプリントをアップしました。
 そしてブログでは「寓」に注目してみました。

 漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、寓にふくまれる「禺」はサルを描いた図形で、頭と尻尾の特徴をとらえているそうです。
 サルは人に似ていますが、人ではありません。そこで禺は、
 「本物と並ぶニセモノ」
 「似たものが並ぶ」
 というイメージをもつそうです。ここから、
 偶 禺(似たものが並ぶ)+人 人形。土偶。ペアをなすもの。配偶。
 遇 禺(ふたつ並ぶ)+辶(行く) 二人が出会って並ぶさま。遭遇。
 隅 禺(ふたつ並ぶ)+阜(丘) 二つの面、または線が出あって並ぶところ。かど。一隅。
 愚 禺(知恵の足りないサル)+心 愚か。暗愚。
 寓 禺(ふたつ並ぶ)+宀(家) 仮住まい。本宅とならぶ別宅。寓居。
 となるそうです。

 プリントにある「読書百徧而義自見」は、
 読書百徧義自(オノズ)カラ見(アラワ)ル
 と読むそうです。
 読書百徧而意自カラ通ズで覚えていたのですが、どちらでも間違いではないようです。
 それと「三人成市虎」は、
 三人市虎ト成ル
 と読みます。三人成虎(サンニンセイコ)で四字熟語になっていようです。



 リンク先にあるプリントは千字文(岩波文庫)、漢字源(学研)などを参考にしてつくりました。
 子どもが漢字を身につけるのに役に立つと思います。小学生のお子さんがいるお知り合いの方がいたら、よければこのブログを紹介してください。
 みなさんのリアクション、お待ちしています。

195・196 遊鵾独運 凌摩絳霄

2022年02月22日 | 千字文
 みなさん、こんにちは。
 千字文で漢字を学ぶプリントです。
お父さんやお母さんに習いながら音読したり、書いたりして、なんとなくでいいので漢字に馴染んでいきましょう。

 今回は《遊鵾独運 凌摩絳霄》のプリントをアップしました。
 そしてブログでは「」に注目してみました。

 漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、凌にふくまれる「」は大きく盛り上がった山の背を踏み越えていく様子を示しているそうです。夌には「筋をなす」というイメージがあり、ここから、
 陵 夌(大きく盛り上がった山を越える)+阜(丘) 大きな丘。踏み越えること。
 稜 穀物などの筋のついたかど。稜線。
 綾 筋目のある模様を織り出した絹織物。
 崚 山の尾根が筋張って高いさま。
 凌 筋張って凍る。氷。転じて、しのぐ。力ずくで踏み越える。凌辱。
 菱 筋張った実の生える植物。ひし。
 となるそうです。

 なんとなくわかるかなぁ、といった感じです。


 リンク先にあるプリントは千字文(岩波文庫)、漢字源(学研)などを参考にしてつくりました。
 子どもが漢字を身につけるのに役に立つと思います。小学生のお子さんがいるお知り合いの方がいたら、よければこのブログを紹介してください。
 みなさんのリアクション、お待ちしています。