みなさん、こんにちは。
今回は《学優登仕 摂職従政》のプリントをアップしました。
そしてブログでは、「学」と「政」をとりあげます。
学の旧字は「學」で、漢字の成立ち辞典によると爻(コウ・交わる、交差する)+子+臼(両手)+宀(家)で、子どもが先生に学ぶことを表しているそうです。
学をふくむ文字には「交わる」の意味があり、
覚 學の省略形+見で、もやもやした意識が一点で交わって、見えるようになる。さとる。覚醒。
撹 まぜてかき乱す。撹乱。
となるそうです。
一方、政のなかにある「正」には「真っ直ぐ」のイメージがあり、
政 国や社会を正しく治めること。
征 正(真っ直ぐ)+彳(行く)で、真っ直ぐ進む。遠征。征伐。
整 正(真っ直ぐ)+束攵(たるみを引き締める)で、整える。
症 正+疒(ダク・やまい)で、病の症状が真っ直ぐ体の外に現れる。
柾 木目が真っ直ぐな木。マサ。
だそうです。学より正の方が、ストンと理解できる気がします。
また、プリントにある、
学而不思則罔 思而不学則殆 は、とても有名な言葉ですよね。
罔が出てきたときに書き下し文をプリントに書きましたが、原文を載せていなかったので、意味と原文をここでまとめておきます。
学而不思則罔 思而不学則殆
学びて思はざれば則ち罔(くら)し、 思ひて学ばざれば則ち殆(あやふ)し。
博く学ぶだけで自分の心で思いを巡らしてよく考え、よくその理を求めてみないと、学んだことがぼんやりとして道理を掴むことができない。自分の乏しい知識で思い巡らすだけで、博く他人の言や古人教えを学ばないと、考え方が狭く、一方に偏って、危険このうえない。(新釈漢文体系1 論語)
プリントづくりのためにちょくちょく論語をひらいているのですが、さすがにいい言葉が多いですね。
リンク先にあるプリントは千字文(岩波文庫)、漢字源(学研)などを参考にしてつくりました。
子どもが漢字を身につけるのに役に立つと思います。小学生のお子さんがいるお知り合いの方がいたら、よければこのブログを紹介してください。
みなさんのリアクション、お待ちしています。