ある日の事なのニャ…。
この日は、朝からしとしとと雨が降り続き、
湿度の高い空気が体に纏わりついて、何だか嫌な一日だったのニャ。
そうは言っても、夜になるとあたちはいつもの様に、
ハムハムちゃんの写真撮影のモデルをしていたのニャ。
何枚か写真を撮っていくうち、あたちも納得のポーズをとれたりして、
嫌な一日の記憶も薄れてきた頃だったニャ…。
ハムハムちゃんの後ろにあるドアの辺りから、
何だか嫌な気配がするな…と思った瞬間、誰かの足音が聞こえて来たのニャ。
あたちは、誰かがあたちの部屋に入って来るのかと思い、
怖くなって、毛だらけのテントハウスの陰に隠れたのニャ…。
「ここに隠れてれば、誰か入って来ても大丈夫なのニャ…」
あたちはそう思って身構えていたのニャ…。
ここに隠れていれば大丈夫…ハムハムちゃんも居るし大丈夫…。
そう思っていたのニャ……あのドアが 開 く ま で は………。
続かず