まだ上巻の半分までしか読んでいませんが、そこまでの感想メモです。
どういう話か全然知らないで、図書館で数十人待ちで借りた。
父の仕事の関係で、イランで生まれた「僕」が、猟奇的な姉に萎縮しながら育った様を事細かに描写してゆく。相性が悪い母と娘の緊張状態・常時臨戦態勢の中、弟はどうしても観察力や空気を読む能力が長けていき、幼いながら物事の真理について的確な捉え方をしていくのが面白い。文章も読みやすく笑える。
とくに、
"子供そのものよりも、子供っぽい大人の方がタチが悪い瞬間があるが"
と説明された母親の言動に爆笑した。現場はそれどころじゃないし、弟は相当ストレスを抱えた幼少期だったろうと気の毒にはなるのだが。
イラクから日本に帰り、また海外赴任の父を追ってエジプトへ行くのだが、日本でいるより家族がうまくいってのびのびと暮らす様子にほっとした。実際、国が(文化が)変われば日本よりもうまく生きられる人はたくさんいそうだ。
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