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花日和 Hana-biyori

オーディオブックは聴き惚れたい

オーディオブック(Audible)で、角田光代の「源氏物語」(河出文庫)を聴き始めました。

これは去年、愛読しているブロガーさんのブログでレビューを読むのを楽しみにしていた本でした。

文章がすごく分かりやすいのがいいですね。私が去年聴いたのは寂聴版のさらにダイジェスト版でしたが、それはそれで文章が雅な感じでよかったです。

こちらはちゃんと全訳そのままなので、男たちが夜に集まって女の品評や恋愛話などやっている場面がしっかり入っています。ダイジェストと違ってディテールが細かいのが見どころのひとつですね。

朗読のかたはアナウンサーなのでとても聞き取りやすいお声です。

ただ、私はやっぱり俳優が淡々と読むほうが好きだなあと思ってしまいました。俳優の語りって、なぜか変に感情を込めすぎない、区別はつくけど声を作り過ぎていない。それでいて独特の雰囲気を醸し出す…のが魅力的に思えます。

いままで聴いた中で一番良かったのは高橋一生で、木村佳乃も好きでした。前回聴いた宮沢氷魚もいい声で惹き込まれました。(ぜんぶ村上春樹の小説でした)

宮沢氷魚はAudibleの宣伝動画で、朗読で意識したことについてこんなふうに話しています。

「誰が喋っているとか(区別できるよう)変化は加えつつも、あくまで聞き手の人がキャラクターを想像して、自分なりの声とか考え方っていうのを想像して欲しいので、押し付けないレベルでの調整は意識しました」

まさにそれよそれ〜、求めているものは、と思いました。

しかし、いろいろ考えていると自分がやけに俳優を贔屓している(声優よりも)ので、もしかして知っている俳優だから聞きやすいだけなのか?と思ったりもしたりして。

源氏物語はとりあえず聞いているのですが、読んだほうがいいかなーと思いつつです。

内容もさることながら、声と語りに聴き惚れたくてAudibleを聴いている部分が大きいのだな私は。と改めて感じたことでした。



 
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