博多弁がかわいい大学1年生の大進(小西詠斗)と、登山サークルの宝先輩(岩瀬洋志)が織りなすBL漫画原作の恋愛ドラマ。
原作の、コレはエモいぜという所をちゃんとやってくれて、大変愉しくみてました。
タカラ先輩が居酒屋で大進に、唇に指をあててナイショの顔をするとか、捻挫した大進が「けんけんぱでいけんるで」と言うと「ぱってしちゃダメだろ」と軽くツッコミ入れるシーンなど。たいしたことは起こらないんだけど何気ないしぐさや描写がいい感じの話でした。
ほぼ原作通りの、おじいちゃん(松澤一之)と幼年期のタカラとのやりとりもほっこりしました。おじいちゃんの安定感よ…。
一方で、原作にないエピソードも色々あって良かったです。
タカラの母親が高級品に執着する様子や「ビー玉なんてニセモノ」と言われる記憶など、母親との悲しい関係も原作より少し深掘りされていました。でも胸に刺さるという程ではなかったかな。
大進がえみりに推し活の教えを受ける場面は、悪くはないけどタカラ先輩の出番が減るのがちょっとねと。大進の気持ちをかためていく方向づくりだったのでしょうけど。女子をフューチャーするなら登山サークルの代表が良かったな〜と思ってました。
個人的に追加エピソードで一番よかったのは家出少年を二人で助ける神社のシーンです。わざと少年を煽ってお母さんを好きな気持ちに気づかせるという…またタカラ先輩の優しさカッコよさが分かって「好き〜!」となるやつです。
あと俺の部屋から大学に行けばいいだろって、大進を引き寄せて膝に座らせるシーンとか。いやーいいもん見た。
あっ最終回でタカラ先輩が大進のお母さん(西尾まり)に電話で「うちにも遊び来て」と言われて、最初は驚くけど、「はい」と微笑むシーンも良かった!
終わり方は原作にも出てきた大進の「俺は先輩の100%になれたと?」という、健気な確認からのハッピーエンド。さらっと優しくシアワセで終わってよかったです。いやー安心した。
放送期間中は嫌なことがあってもこのドラマ(主に岩瀬洋志の顔面)をみて癒されていたもんです。お陰で彼の演技が上手いのかどうかとかはよくわからない始末でした。
岩瀬洋志はこれからもっと色々出演して菅田将暉みたいになるといいなー。と勝手におもって応援しております。