片想いは恋愛の内に入らない、
という考え方があります。
この考え方をする人は、
いわゆるモテる人。
今まで生きて来て、
すぐに誰かに愛を打ち明けて貰えたり
逆に自分から好きだと表明したら、
即お付き合いが出来た人です。
私の元夫は、このタイプです。
片想いは妄想。独りよがり。
あるいは独り相撲だと言っていました。
片想いというのは、結ばれることを
想定しているものだとは思いますが、
そこまで望まなくとも
その人の生きる日々が
幸せな時間の流れであるように、
ただ祈ることでもあります。
むしろ、本来はそれだけで良いはず。
相手の幸福を願うだけの、
シンプルなこと。
両想いになったとして、
交際のスタート後は
しばらくお互いの
探り合いであり、猫を被っていたりもして
何とか誤魔化す感がありませんか?
相手に良く思われたいから。
人と人との付き合いは、
我慢すべきことも多くあり
自分の本心を隠す場面もあります。
何でも分かち合い、解り合えるなんて
幻想に近いのです。
衝突も、喧嘩もあります。
そこから学び合えることもあれば、
別れまでを迎えることも。
両想いは、傷付け合いにもなり
泥仕合にもなります。
恋愛は、美しさだけでなく
醜さも汚さも憎しみも内包しています。
片想いは、綺麗なまま
完結出来る祈りだとも思います。
こちらを振り向いてくれない、
という苦しさから
相手を怨むこともあるかもしれません。
それでも
この世界にお互いが生きていること、
出逢えたこと、好きになれたことに
感謝して、その人が幸せで居て欲しいと
ただ一筋に願えたら、
どこまでも強く優しい想いになります。