「子供は勝手に育つ」説があります。
それは事実です。
少なくとも不完全な大人には、なれます。
乳児期、幼児期さえ
ある程度気をつけていれば、
小学校入学後は放任しても
表向きは何とかなります。
私は小1から
親にネグレクトをされていましたが、
現在42才。生き延びました。
周囲の助けがあってこそですが。
自分が大人になり
結婚して母親になり
子育てをするようになり、気づいたこと。
子供に対して気を抜いた部分が、
後から子供の人格に影響力を及ぼす。
ある時期に楽をした分、
後々苦労することになる。
ちょっとお給料を前借りしたら、
だいぶ天引きされていた感じ。
または分割払いにしたら、実は
かなりの利子率だった感覚。
私には娘が1人います。
小さな頃から物分かりが良く、
ワガママを言わず。
赤ちゃん時代にもギャン泣きをせず、
危ないことも一切せず。
それはそれは楽でした。
子育てって楽チンかも!と
油断していたら、思春期で一変。
気難しい小さな大人のようになり、
理詰めで言い返して来ます。
とても頑固です。
そして、体が弱く入退院を繰り返していた
母親(私)のいない時期に我慢していた
愛情不足が噴出し、
辛辣な意見をしながらも
私にぴったりくっ付いて来ます。
愛情不足は、
過度な愛情欲求となり膨れ上がります。
娘の場合は
ちょっとした、愛情不足のはず。
けれども本人の性格とブレンドされて、
やがて異性関係にも特徴が現れます。
具体的に言うと
娘は彼氏を完璧にコントロールしています。
末恐ろしき12才です。
何だか夫の性格にも似ています。
そして私自身の親への愛情不足が、
子育てに影響しています。
「これくらい大したことないはず」
という意識が、娘には多大なる迷惑だった
ようにも思えます。
人によって、欲している愛情の量は
違うのだから。
根が深い問題だと捉え、
自分の心とも対話をして
子育てに向き合っています。
育児は、未熟な自分を
育てることでもあります。
娘には、愛情の不足分を
支払わねば。
娘の心が立て替えてくれていた分。
予想していたより、
規模の大きな利子付きで。
本来その時その時に注ぐべきだった愛情を、
これから返して行きます。