その手紙のあて先は、「第7地区」とある。
第7地区の住民は約20万人。
彼は道なき道を自転車で進み、街の人に聞き込みをする。
2日間探して届け先が判明しない場合は差出人に手紙は戻ってしまう。
彼は手紙を届けたい一心で汗をぬぐいながら届け先を探す。
30分ほど聞き込みを続けたところ、ある男性にたどり着いた。
手紙はその男性の兄弟がアメリカから出したもので息子の結婚式があるからもうすぐそちらへ帰る、という内容だった。
しかし、男性は自分で読むことができないので、息子に手紙を読み上げてもらう。
男性の嬉しそうな表情を満足げに見つめる配達員の彼。
受け取った人の喜びのために頑張れるという彼。
今朝のNHKニュースで流れたアフガニスタン、カブールでの出来事だ。
まるで映画のような話。
いや、世界で今本当に起きている話。
毎日当たり前のように届く郵便物に感謝するとともに、彼の心の温かさに感動した。
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