どう老いるの

要介護3の母83歳+50代夫婦+ワンコ2で暮らしています 2021.5月現在

セルフネグレクトという心の病

2017-02-22 | 
昨年の5月に千葉でセルフネグレクトの60代の女性が救助された事が
最近になってニュースになっていました
せめて両足の先端が壊死する前に救助されたらよかったのに
気の毒で辛いです、同居の娘もどれだけ辛かった事でしょう

私は、母の様子が異常だと思っていましたが、どういうことなのか理解できずに結局約10年もずるずると、誰にも相談しないで母と対峙していました。 だからこの娘さんの「母の事を誰に相談したらいいかわからなかった」と言って涙した、、という気持ちがわかります。

母は、ずっとベッドで横たわって過ごして、鬱が和らいだ時は自ら買い物に出かけて一人暮らしなのに3人家族並みの買い物をしてきて、何も捨てない(溜め込み障害もある)から物がどんどん増えて、食べ物も捨てないから冷蔵庫はドアが閉まらないくらいになって、私が定期的に捨てる。(安価な)洋服も何枚も買って値札のついたものは何枚もあるけど、どんどん買うから整理のしようがなくて、ソックスやストッキングだけでもごみ袋3袋位をいっぺんに捨てたこともありました。そんなことの繰り返しの10年でした。

ボケてるわけでもなく、体のどこかに外傷があるわけでもない
どうしていいのかわからない日々でした
レジ袋や紙袋だってすぐに足の踏み場もないほどに溜め込んでいたから、それに乗って滑って転んだこともありました
だけど、本当にどうしていいか分からなかった、恥ずかしいと思う気持ちもあって夫にも相談できませんでした

ただただ、溜め込んだ物を捨てて、時々は気持ちが晴れるように一緒に出掛けたりしたけれど、その時は元気になるけど、家に帰ると同じ状態。

昨年の暮れに、ネットで「セルフネグレクト」「溜め込み障害」の事例に行きついて、やっと理解し現状を呑み込むことができました。それで夫に話せるようになって、地域包括センターにも相談しました。
遅すぎですが、、忙しさを理由にしていたのかもしれません

母は一人ぼっちで寂しくて、生きることを放棄してしまったのでしょう
もともと寂しがり屋の母です
ところが、娘の私は仕事と家庭の両立、母の身の回りのお世話に追われて、いつも鬼の形相で母に接していたのでしょう
介護って、体を使ってお世話する人と、心のケアをする人、それぞれが必要です
私は優しく接する余裕がありませんでした
楽しんでもらおうと一緒に外出しても、結局は疲れてしまって、、


もっともっと「セルフネグレクト」という心の病について広まって、悩んでいる人に情報が行くといいな





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