生姜(しょうが)と茗荷(みょうが)、似て非なるものですね。いずれもショウガ科ショウガ属の食用植物、生姜は球根を食べ、茗荷は花穂や若芽を食べる違いがあります。
「茗荷を食べると物忘れがひどくなる」・・・と、どこかで聞いたことがありますね。周利槃特(しゅりはんどく) という釈迦の弟子、「愚路」とも呼ばれたこの方は、後の十六羅漢のお一人です。
釈迦の弟子中、もっとも愚かで頭の悪い人だったと伝えられています。ウィキによると釈迦は愚路を教団から追い出すことなく、彼に一枚の布を与え、「塵を除く(払い)、垢を除く」と唱えさせ、掃除だけをさせました。愚路はこの行いから「落とすべき汚れとは、貪、瞋、痴という『心の汚れ』だ」と悟り、大悟されました。
ちなみに「心の塵、心の垢」とは行動・経験・習慣等によって作られた「偏った見方や頑固な思い込み、こだわり」のことだそうです。
「塵(ちり)と垢(あか)を掃除する」という言葉と掃除だけを与えられた愚路が、それを繰り返し毎日続けて掃除一筋20年、ついに大悟に至った、小さいことでも侮らず繰り返す毎日の努力がいつか実を結ぶ・・・良いお話ですね。日本の学校で「清掃」が教育活動になっている理由の一つもここにあるそうです。
周利槃特(しゅりはんどく)にはファンが多いらしいのですが、その魅力の理由は「人からの評価ではなく、自分のできること(好きなこと)を一生懸命続けた結果、心の平安を獲得するということができた人だから」なんですって。 「天才バカボン」に出てくる「レレレのおじさん」のモデルだという説もあります。
で、茗荷と物忘れ。周利槃特(しゅりはんどく)の死後、墓の回りに生えてきたのが茗荷、自分の名前を覚えられず「名」を書いた板を背中に「荷なって」いたことから「茗荷」と名前が付けられたそうです。
「茗荷のお寿司」は八寸に入っていた一品なのですが、この時期色目も美しく、ほのかな苦味と酸味が寿司酢とあってシャキシャキで爽やか!!茗荷の香りには食欲、消化、発汗を促す効果の他、集中力をUPさせる効果もあるそうで、周利槃特(しゅりはんどく)も大喜びでしょう!!
モフ、相変わらず修行者の風貌。可愛さだけでない、変わった魅力の猫仙人です。
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