陶磁器の品質を見るポイントの一つに「刻印・ポーセリンマーク」があります。私は陶磁器が好きですので、お行儀が悪いとは知りながら、コーヒーカップやお皿などを、よくひっくり返して見てしまいます。
花月オリジナルセットのポーセリンマークはノリタケです。ノリタケ特有の白に金一色で花月のシンボルマーク「源氏香・須磨」、シンボルマークに被せ「Suma」の文字、お皿の周りを「花月の花」である「桜」が愛らしく飾ります。
「花月」のネーミングの由来は、「須磨の高台から大きく広がる海原を見渡し、桜花と月を愛でながら、料理と酒を楽しむ場所」だそうです。実は平安時代にご縁のあるネーミングです。
ノリタケは19世紀末からテーブルウェア製造に向けて「白く精緻な洋食器」の製造を目指し、研究を重ねて成功します。洋食器・テーブルウエアセットの始まりです。
《ノリタケオフィシャルサイト》
オフィシャルサイトの他にも、アンティーク通販ネットショップのサイトに詳しい解説を見つけました。これによると1955年製のようですから、花月のオリジナルセットは、既に65年が経過した由緒ある陶磁器セットのようです。オールドノリタケ、プレミアムノリタケには2年足りません、惜しい!
上記の解説の中でオールドノリタケの刻印について写真つきで詳しい解説があります。『Noritake-月桂樹-N印(1955)、レッド・薄いブルー・マロン、Japan文字が復活している。』です。皆さま1955年をお探しくださいね。花月の刻印はマロン、写真の例示にはレッドとブルーしかありませんので、解説者さんにも見ていただきたいですね。
《解説アドレスはこちら》
マネちゃんによると、景気のいい時代の花月では、お客様に楽しんでいただくため、「良いもの」のたくさん作って提供していたようです。マネちゃんはまだ生まれてないので、創業者か二代目の発注でしょう。
現代ではオリジナルな発注品を作ることが難しくなりました。ヨーロッパの美術館に行って分かることですが、文化を造らせる人も、造る人も、愛でる人も、時間、探求心、遊び心、精神性、財力など、色々なタイプの「余裕」がなければ難しいんですよね。
歴史あるテーブルウェアセットを使って提供されるランチをいただくのは、何と贅沢なことだと嬉しくなりました。コロナ禍の昨今、「余裕」をもって日々を過ごしたいものです。
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【公式】神戸須磨の会席料理ランチ・ディナー │ 味と宿 花月
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