須磨観光ハウス~花月と猫の物語

1937年(昭和12年)に神戸市迎賓館として誕生した須磨観光ハウス「花月」と猫ちゃんたちを応援するブログです。

花月の器(1)~花月オリジナルセット

2020-07-19 19:23:13 | 日記
陶磁器の品質を見るポイントの一つに「刻印・ポーセリンマーク」があります。私は陶磁器が好きですので、お行儀が悪いとは知りながら、コーヒーカップやお皿などを、よくひっくり返して見てしまいます。

花月オリジナルセットのポーセリンマークはノリタケです。ノリタケ特有の白に金一色で花月のシンボルマーク「源氏香・須磨」、シンボルマークに被せ「Suma」の文字、お皿の周りを「花月の花」である「桜」が愛らしく飾ります。

「花月」のネーミングの由来は、「須磨の高台から大きく広がる海原を見渡し、桜花と月を愛でながら、料理と酒を楽しむ場所」だそうです。実は平安時代にご縁のあるネーミングです。



ノリタケは19世紀末からテーブルウェア製造に向けて「白く精緻な洋食器」の製造を目指し、研究を重ねて成功します。洋食器・テーブルウエアセットの始まりです。

《ノリタケオフィシャルサイト》

オフィシャルサイトの他にも、アンティーク通販ネットショップのサイトに詳しい解説を見つけました。これによると1955年製のようですから、花月のオリジナルセットは、既に65年が経過した由緒ある陶磁器セットのようです。オールドノリタケ、プレミアムノリタケには2年足りません、惜しい!



上記の解説の中でオールドノリタケの刻印について写真つきで詳しい解説があります。『Noritake-月桂樹-N印(1955)、レッド・薄いブルー・マロン、Japan文字が復活している。』です。皆さま1955年をお探しくださいね。花月の刻印はマロン、写真の例示にはレッドとブルーしかありませんので、解説者さんにも見ていただきたいですね。

《解説アドレスはこちら》

マネちゃんによると、景気のいい時代の花月では、お客様に楽しんでいただくため、「良いもの」のたくさん作って提供していたようです。マネちゃんはまだ生まれてないので、創業者か二代目の発注でしょう。

現代ではオリジナルな発注品を作ることが難しくなりました。ヨーロッパの美術館に行って分かることですが、文化を造らせる人も、造る人も、愛でる人も、時間、探求心、遊び心、精神性、財力など、色々なタイプの「余裕」がなければ難しいんですよね。

歴史あるテーブルウェアセットを使って提供されるランチをいただくのは、何と贅沢なことだと嬉しくなりました。コロナ禍の昨今、「余裕」をもって日々を過ごしたいものです。

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花月のお料理(17)~お一人様用スパークリングワイン・招き猫ちゃん達の千客万来

2020-07-19 18:16:44 | 花月のお料理
長雨、豪雨、今年の7月の雨は大変でしたね。

いつもは家族や友人と一緒に花月に出かけますが、雨あがりの金曜日、猫ちゃん達が恋しくなって一人で花月に行ってみました。「雨の中どうしているかなぁ~?」と心配していたのですが、みんな元気そうでした。折しも30人近い団体のお客様がいらした日だったので、猫ちゃん達はかくれんぼをしてしまいました。

お客様の中には「猫が苦手」という方も数多くいらっしゃいます。花月の猫ちゃん達はお行儀が良くて、お客様の邪魔になるようなことはしません。猫にあんまり関心のないお客様にも気持ちよく楽しんでいただけるよう「お客様ファースト」! さすがに花月の猫ちゃん達! マネちゃんや若おかみのしつけがいき届いています。

私は探して探して、やっとお馴染みさんの数匹に会えました。ジャスミンとハルちゃん(ホクロの位置がナンノにそっくり!)と白黒フサフサの子に遊んでもらいました。他の子たちはちょっと顔だけ見せてくれて、ドロンと雲隠れです。



さて、お一人様用スパークリングワイン(200ml)、「ハウメ・セラ・ブリュット・ナチュレ・カヴァ」、花月では、2020年7月17日現在800円(税別)、花月さん美味しいカヴァですが、儲け出てませんよ! サービスし過ぎかもね。

このワイン、インターネット記事によると、

『米ニューヨーク・タイムズ誌で、シャンパン以外の「ベスト・バリュー・スパークリング」で1位を獲得したスパークリングワイン。一般的なカヴァ(スパークリングワイン)の2倍となる、18カ月という長期熟成により、深い味わいが生まれている。鮮やかなゴールドの色味を持ち、柑橘類や青リンゴのようなフレッシュな風味とイーストを思わせる香りが魅力。クセのないスッキリとした酸味と、豊かな果実味の絶妙なバランスが楽しめる。シャンパンと同様に、瓶内2次発酵製法でつくられているため、繊細できめ細かな泡立ちを特徴としている。リキュールなどの補糖を一切行わず、きりっとしたキレのある辛口に仕上がっている。』・・・ですって。

ビーフorフィッシュ? どちらにもあうワイン、蒸し暑い夏の昼下がり、爽やかな微発砲に酔いしれました。


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花月のお料理(16)~特別ランチ花御膳(2)ビーフorフィッシュ?

2020-07-19 17:53:54 | 花月のお料理
お手軽に楽しんでいただけるランチについてもう少し説明しましょう。
花月のランチ、メイン料理はビーフカツレツまたは白身魚の二種類から選べます。お吸い物、小鉢、中鉢は同じお料理です。
今回のお吸い物は鯛の切り身が入っていました。ピンクの可愛いお麩との紅白が華やかです。何度も書きますが、これで、1800円(税別)ですよ!



前回は白身魚の西京焼きを選びました。お味噌の風味がしっかり染みこんだ切り身です。とはいえ味噌味噌していないのが良かったです。味付けはしっかりしていてご飯と合います。ちなみにご飯は「お替わり自由」ですから、男性にも嬉しいですね。



ビーフカツレツは「花月名物」の一つでもあります。ぜひ秘伝のデミグラソースを味わってください。70年を越える「花月の歴史」のなかでも人気が衰えない、史上最強、長命のデミグラスソースです。お肉もジューシーで柔らかく美味しゅうございました!
今回はスパークリングワインの小瓶と一緒にいただきました。なかなかの洋食感!満足満足!!



アンティークな窓越しに観える新緑を楽しみながら、食後のデザートとコーヒーをいただき、その後、猫ちゃん達と遊んで帰宅。何ともリッチな時間でした。くつろぎの時間をありがとうございました。