こんにちは、半次郎です。
一昨日、関東甲信地方が梅雨明けし、暑い夏の再開と相なりました。
半次郎はこの三連休、一泊二日で故郷に帰って参りました。
半次郎の古びた実家はもう何十年も誰も住んでおらず、電気も水道もみんな停めていますので、実家に帰ることはまずありません。
それどころか、いつ取り壊そうかと考えあぐねている状態です。
それで、故郷に帰るときはいつも、ホテルや旅館を利用することになります。
ところが、故郷のホテルや旅館は年々、少なくなっています。相川や両津といったところは少なからず立派なホテルや旅館がありますが、南の方は民宿ぐらいしかなくなりました。
それで今回、半次郎がお世話になったのは、民宿の『又七』さんです。
民宿もめっきり数が少なくなりました。
しかし、ここ又七さんは、この宿のおばあちゃんが若い頃から続けている老舗(?)の民宿です。
続けていける秘訣は、この食事と立地にあります。
海に近く(歩いて2分)、釣り客やダイバーが宿泊するのに好立地なのです。船も所有していますから、いつでも出せますし、釣った魚は勿論、宿で料理をして出してもらえます。
そんな訳で、食事は獲れたての魚が中心です。
この日の朝食は、イカの煮付けが出ました。
新鮮なイカは刺身も旨いですが、煮付けもまた美味です。
半次郎、イカの煮付けを食すのは、何十年振りになるでしょう。
とても美味しく頂きました。
イカは煮ると小豆色になり、見た目は色が悪く敬遠されがちですが、食べると美味しく、母がいつも作ってくれていたのを懐かしく思い出してしまいました。
画像を見て頂くと分かると思いますが、ご飯の左上に見えるのが、イカの煮付けです。
その手前にあるのは、珍しいトビウオの子を煮たものです。これも旨かったです。
ご飯はコシヒカリですし、味噌汁は自家製の田舎味噌で、出汁はこれまた自家製のアゴ出汁です。
トビウオを開いてさっと茹でて干したものはアゴと呼ばれ、とても上品な出汁が出ます。
半次郎、ご飯も味噌汁もお代わりをしてしまいました。
デザートには、甘~いマスクメロンです。
これだけの朝食は、他ではなかなか頂けません。
ところで、不自然な食器の並べ方に、一体どんな場所で食事をしているのか?と、疑問に思われる方もいらっしゃると思いますので、簡単にご説明します。
この画像の上の方を見て下さい。砂利が見えるかと思いますが、囲炉裏になっています。
前日の夕食はここに火をおこし、焼き魚を振る舞ってくれました。
そして獲れたてのヒラメを捌いて刺身で出してくれたので、感激もひとしおで、その美味さにビールが進みました。
正に極楽です。
これが全て、宿泊代に含まれているのですから、安いものです。
しかも、帰るときにはおばあちゃんがアゴの煮干しを一袋お土産にと持たせてくれました。
胃袋と両手にお土産を抱えて、又七さんを後にしました。
なるほど、長く続くには理由があるものですね。
とても素敵な出会いでした。
やはり、総ては人間ですね。
それを人間力と言うのでしょう。
From 半次郎
※高速カーフェリーの『あかね』
※上越市の田園風景
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