ラジオの音漏れ！

こんにちは、半次郎です。

暑さも峠を越え、過ごしやすい気温になってきました。

ただ気温が下がってくると、気になるのはインフルエンザのこと。
学級閉鎖が相次いでいるとの報道がありましたが、身近に起きていないのが不思議です。
ＴＶの中だけのことと危機感の無い方も多いのではないでしょうか。
うがい、手洗い、マスクの着用！
…忘れずに。

さて、音漏れは何もウォークマンのようなデジタルオーディオプレーヤーだけとは限りません。

先日、休日の早朝だったせいかそれ程混んでいない駅のホームで、ベンチに腰掛け電車を待っていました。
半次郎は外出する時はいつも、デジタルオーディオプレーヤーで音楽を聴いていますので、その日もベンチに腰掛けイヤホンを耳にして自分の世界に入り込んでいました。

すると、どこからかかすかに人の声が聞こえて来るのです。
生の会話ではないことは直ぐに分かりました。

イヤホンを外してよくよく聞いてみると、ラジオのニュースのようでした。
イヤホンで音楽を聞いていても聞こえるくらいですから、そこそこの音量です。

半次郎の腰掛けているベンチの端に腰掛けた年配の男性が、胸ポケットにラジオらしきものを入れ両耳のイヤホンで聞いているのでした。

その音がまるっきり漏れているのです。

音漏れというと、普通は、シャカシャカといった高音部分だけが漏れて顰蹙を買うのですが、このオジ様の場合はまるっきり漏れているのです。
だだ漏れ状態です。

おそらく普段はイヤホンなしで聞いているのでしょう、内蔵スピーカーから外部に音が出ないようにするイヤホンの切り替えスイッチを忘れているようです。

ここで半次郎は、悩みました。
教えて上げるべきか、知らない振りをするべきか？
社会の窓が開いている人を見かけた時と同じくらい悩みました。

結局、電車が来たことにかこつけて、そんな悩みも自分の胸の中だけにしまい込んで、処理済みにしてしまいました。

件のオジ様とは同じ車両でしたが、半次郎はなるべく距離を置こうと反対側に向かって進みました。
誰か優しい人に教えて貰えるようにと願うのが精一杯でした。

所詮、人間は、自らの問題は自らで解決するしかないのです。
自分で何とかして下さ～い。

冷たい人間なんです、半次郎は。

from 半次郎