半次郎の“だんごんがん”

要するに、居酒屋での会話ですね。
ただし、半次郎風のフレーバーがかかっています。
≪安心ブログ≫

鈴木清順監督、逝く

2017年02月23日 16時35分45秒 | よもやま話

こんにちは、半次郎です。

午前中に降った雨も止み、うっすらと陽射しが見えてきたかと思うとまた雲の影に隠れて、スッキリしない天気です。
ただ、気温が18℃と暖かいのが救いで、それほど嫌な気分にならないで済んでいます。
この暖かさは、今日だけのようで、明日からまた、冬の寒さが戻るそうです。
ちょっと憂鬱です。

さて、また一人、巨匠が天に召されてしまいました。
映画監督の鈴木清順さんが、今月の13日に亡くなられたそうです。
昨日のニュースで知りました。
享年93歳ですから、大往生だと思いますが、まだまだ生きていて欲しかったですね。

半次郎、鈴木清順監督の映画は、『ツィゴイネルワイゼン』と『陽炎座』しか観ていませんが、この二つだけで、完全に虜になってしまうほど、強烈なインパクトがありました。

まず、画が綺麗なのです。
きらびやかと言うのとは違いますが、独特の美的センスで、それが強烈な印象となって記憶の隅々にもぐり込んでくるような気がしました。
『ツィゴイネルワイゼン』の方は、内田百閒の「サラサーテの盤」をモチーフにしている作品だと聞いて、内田百閒の本も読みましたし、『陽炎座』は松田優作の主演が一番大きいのですが、オランダおイネ役の楠田枝里子の綺麗さにも魅かれました。
とにかく、影響を受けましたね。

半次郎の知っている2作品に、『夢二』と言う作品を加えて「(大正)浪漫三部作」と呼ばれているそうで、近々、NHKのBSプレミアムかどこかで、追悼番組としてこの3作品が放送されないものかと、期待したりしています。
なんと不謹慎なことかと思いますが、国内だけではなく海外でも評価の高かった作品だけに、残された映像を鑑賞しながら故人の業績を称え、故人を偲ぶのが正しい追悼の仕方ではないかと思っています。

ところで、改めてこの3作品の出演者を見てみると・・・、

『ツィゴイネルワイゼン』
    中砂糺  :原田芳雄
    中砂園  :大谷直子
    小稲   :大谷直子(二役)
    青地周子 :大楠道代
    青地豊二郎:藤田敏八

『陽炎座』
    松崎春狐:松田優作
    品子  :大楠道代
    みお  :加賀まりこ
    イネ  :楠田枝里子
    師匠  :大友柳太郎
    乞食  :麿赤児
    和田  :原田芳雄
    玉脇  :中村嘉葎雄

『夢二』
    竹久夢二:沢田研二
    脇屋巴代:毬谷友子
    彦乃  :宮崎萬純
    お葉  :広田玲央名
    鬼松  :長谷川和彦
    脇屋  :原田芳雄
    稲村御舟:坂東玉三郎(5代目)
    女将  :大楠道代

・・・となっています。

この3作品全てに原田芳雄さんと大楠道代さんの二人が出演されていて、きっと監督のお気に入りだったに違いない・・・などと思いを馳せながら、一人、フムフムと悦に入っている半次郎です。

因みに、鈴木清順監督の弟さんは、元NHKアナウンサーで『クイズ面白ゼミナール』などを担当されていた、鈴木健二さんです。

昨日から、追悼番組がいつ放送になるのか、たびたび検索している半次郎ですが、未だどの局も、発表はないようです。

それにしても、作品とか業績が遺る職業の方は羨ましいですね。
半次郎が死んでも、何~んにも遺りません。
下手したら、借金を遺すぐらいです。
困ったものですね。

鈴木清順監督のご冥福をお祈り申し上げます。

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