中国にEV車の墓場が地方都市にいくつもあるらしい。理由はEV車のカーシェアリングが始まったが、長距離の走行に向かない。また、Uberの様なタクシー配車アプリが中国でも普及し、カーシェアリングからタクシー配車を利用する人が増えたらしい。
また、EV車の技術は日進月歩で進んでいる為、中古車の価値が低く、ユーザーの買い手が少ないため、廃車されてしまう。
日本市場でEV車はまだまだ少なく、完全EV車は数えるくらいの車種しかない。今のところ、EV車を購入する人は個人ではなく、法人が多い。中古車市場も出来ていない。
EV車の中古市場はどの様になるのだろうか? 例えば8年利用した場合、中古市場での買い取り価格はいくらになるのだろうか? EV車の心臓はバッテリーである。 8年利用したバッテリーの能力はどの位まで落ちているのだろうか? 車のエンジンは8年位の利用で壊れるものではないし、エンジンを乗せ換える必要はない。 しかし、EV車の場合、バッテリー能力がないまま、中古市場で売る事は可能だろうか? 当然、バッテリーを乗せ換える必要はあるだろう。 しかし、そのバッテリーの価格って幾らになるのだろうか? メーカーはその車種のバッテリーをサービスパーツとして販売するのだろうか?
トヨタ・スバルで開発したEV車が公開された。 バッテリーは座席の下側に配置しているとの事。 簡単にバッテリー交換が出来るのだろうか? 昔の携帯電話やスマートフォンはバッテリー交換が簡単に出来た。 今の家電商品でもバッテリーの規格は決まっているので、バッテリーはスーパーマーケットでも購入出来る。 今のエンジン車に使っているバッテリーも自動車修理工場や自動車専門店に行けば購入は可能である。 しかし、EV車のバッテリーは車種やメーカー毎違うだろう。
EV車の性能向上は目覚ましい。 毎年、新しいバッテリーが開発され、走行距離も伸びていく。
たぶん、EV車はスマートフォンやコンピューターと同じように、中古市場での価値カーブは1~2年位古いモデルの市場価値は有っても、5年を越すと、産業廃棄物になる可能性がある。 自動車メーカーは今売る事だけでなく、中古車市場も考えてマーケティングする必要がある。 そうしないと、自分で自分達の首を締める事になる。
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