嗜好を志向する思考系ブログ。

内ゲバ

今回の米国大統領選挙は異例づくめですが、それに関連してネット論壇でも興味深い動きがあるようです。
右派や保守系とされる論客間で意見のズレが見られ、お互いを非難するような動画を投稿。
ソレを見たそれぞれのファンが、相手をバッシングするというもの。
言葉の暴力という意味において、その行動様式は、「内ゲバ」と言ってもいいでしょう。
「内ゲバ」なんて、左翼特有の行動だと思っていたんですが、どうやら偏見だったようです。
保守系を自認する私としては、軽くショックでした。
(個人的には、「真実」を求めるスタンスか、「事実」を見極めるスタンスかの違いだと思うのですが。)

「保守(右派)」と「革新(左派)」についての、現時点での私の理解は、
「保守は”人の繋がり”に存在し、革新は”個人の思考”に存在する。」というもの。
”個人の思考”における正義は、それこそ人の数だけ存在します。
”個人の思考”が深まるほどに、自分の考えが正しく、それと異なる意見は認められないといった心理状態に陥る危険性が高まります。
いわゆる”固執”であり、簡単に言えば、心が自分の掘った深い穴に嵌まって動けなくなった状態。
自分の穴から動けないから、相手の穴は見えず、かといって自分の穴を抜け出てまで見ようともしない。
お互いがその状態にあるが故に、どちらの穴がより立派か(どちらの正義がより正しいか)等という不毛な争いを行う訳です。
一連の騒動を見るに、ネット保守と呼ばれる世界もまた、こうした”個人の思考”に存在しているようです。


昔、世界平和について”イメージしてごらん!”と世界に呼びかけたバンドがありました。
その4人組のバンドは、意見の相違で仲違いし、解散してしまいました。
仲良くすることの大切さを世界に訴えていた、たった4人ですらそうなんです。
正しさを主張する言論は、その程度のものだと思った方が良いかもしれないですね。


最近、面白いユーチューブチャンネルを見つけました。
歴史的偉人が現代人を論破するアニメ(孔子)』2:46
たぶん、米国大統領選挙でこれをやっているのが、パウエル弁護士です。
訴訟を起こしながら、その中で米国憲法の問題点を指摘しているとのこと。
誰が正しい、誰が間違いではなく、どうすれば社会が良くなるのか。
そういう視点を持って、私もブログを書いて行けたらなぁと思います。



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