言葉喫茶【Only Once】

旅の途中で休憩中。

晩夏の波

2020-08-14 21:33:24 | 言葉





近寄っては遠のいてを
何度も繰り返して
しずくの群れが 鳴いていた

海も無い町に響く
屋根を打つ波の音を
目をとじ 聴いていた

 夏が
 今日が
 暮れてゆく

 ベッドの上に
 からだを投げ出す
 わたしもまた 暮れてゆく

薄暗い部屋に響く
歩み続ける秒針の音
今日も 今が 暮れてゆく

晩夏の波が
屋根から引く頃には
明日の匂いが 窓を撫でるだろう


























最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (saruru1791)
2020-08-15 06:47:02
おはよう
お邪魔します 静かな朝を迎えています

いい詩を ありがとう  猛暑でも いいスタートを切れそうです  
この季節を楽しみながら 過ごせたらと思っています
返信する
Unknown (harapekoyuyu0718)
2020-08-15 17:37:54
@saruru1791 saruruさんへ。

こんにちは…こんばんは?
そういえば、お盆の時期の朝は独特な静けさがありますね。
鳥のさえずりが聴こえてくる頃など、
とても好きな時間帯です。

いい「詩」かどうかは、わからないですが、
そんな風に感じていただき、嬉しく思っています。
立秋の後は、夏の暮れゆく様子がわかりやすくて、
それ故に心落ち着かなくもある時期。

そうですね、この季節と季節のすき間を楽しみ、感じ尽くしたいです。


yu,
返信する

コメントを投稿