鈴虫が鳴く夜
秒針が規則的な足取りで
一歩ずつ明日へ近づいてゆく度に
夏が だんだんと 暮れてゆくでしょう
今日の静寂は
昨日よりいっそう深まって
夢さえ見ない日が増えたことに気づく頃
夏の後ろ背は はるか遠く、とおくにあります
雨のかわりに星が降り
その軌跡は金と銀で織られた糸のように
彼方から届けられる
声無きひかりは 明滅と共に言いました
「今夜わたし達の姿はあなたにも見えていますか」
同じに見えるようで
絶えず姿かたちを変える
一歩ずつ歩み寄る新たな季節が
百日紅の涙を ひらひらり 暗闇にこぼしてゆきます
わたしもまた
日々を重ね 時を重ねながら
新たな魂の年輪をこの身に纏いましょう
うつり変わる星座の位置 その一つひとつを確かめて
耳が痛むほどの静寂に
目をとじ 耳をかたむけて
夏のきよらかな後ろ背を
あの星たちの一生を
今年もまた 見送るのです
この夏も もうすぐ 終わりになると思うと―ー少しばかりー
名残を惜しむような気持にーーー詩を読ましてもらって 感じていますーー
今夜は 星も見えそうですしーーーー道行く人影が街燈に 作られそうです―ーーー素敵な夜をーーー
こんばんは。今日も一日、お疲れさまでした。
そうですね、
今年も忙しく働きました(笑。)
振り返ると盆が休みだった事は未だにありません。。。
暦の上では立秋を過ぎました。
虫の鳴き声も随分と涼しげになり、
暑さから解放された喜びに、ほんの少し、別れを惜しむ想いがあります。
まだ流星群の名残が見えるかもしれませんね。
この時期、仕事から解放された後で、よく見上げていました。
外灯に浮かぶ人影というものにも、どこか心をくすぐられてしまいます。
saruruさんも、どうぞ良い夜をお過ごしくださいね。