言葉喫茶【Only Once】

旅の途中で休憩中。

わたしに降る雨

2020-08-06 23:56:13 | 言葉



やまない雨が降っていた
星空がきれいなこの夜に


ちたた、つた、つた、


雨がわたしの内側を濡らしてゆく
星のまたたくこの夜に

寒くはない
つらくもない

ただ むなしいだけ

何も遮るものの無い
美しい夜空の下で

欠けてしまった たぶん それだけ

やまない雨がにじんでいる
霞んでゆく星空を見上げない


じわ、じわ、ぶわ、じわ、


傘でも防げない雨を
たれ流している

頬を伝う小川は
きっと汗に違いない

ぼやけて見える外灯は
淡いオレンジ色をしている


それだけが おおきな星に見えた











最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (saruru1791)
2020-08-10 17:08:44
コロナ疲れの日々 いい時間をありがとう
返信する
Unknown (harapekoyuyu0718)
2020-08-10 20:44:08
@saruru1791 はじめまして、
コメントありがとうございます。

一年前は、誰もがこのような世の中を想像していなかったですよね。
感染者数は関係なく、みなさん気疲れされている事と思います。

いろんな雨が降りますが――

胸の内に降る雨が、穏やかなものである事を願っています。

お越しくださいまして、ありがとうございました!


yu,
返信する
Unknown (saruru1791)
2020-08-12 20:24:43
雨をこんなに素敵に表現されて 梅雨の鬱陶しい思い出も消えていきました。
この詩に 癒されています。
仕事やコロナ騒ぎで やや沈みがちでしたが 勇気づけられました
返信する
Unknown (harapekoyuyu0718)
2020-08-12 20:58:37
@saruru1791 こんばんは。
お盆期間ですが、お仕事のようですね。
わたしもヘトヘトです(笑)

まさかそんなにも感じ入っていただけるとは思わなかったので、
(明るい想いを描いた訳でもなかったので…)
雨を追い続けてきて良かったと、改めて感じております。

わたしは自分の言葉をそれほど信じておらず、
与えられてきた叱咤激励、そういうものに支えられてきたのですが…

そんな自分ひとりでは立てない言葉の集まりですが、
saruruさんにこれほど感じ入ってもらえた事を、
これからも大切にしていこうと思いました。


コロナの終息は霞のはるか彼方にあるようですが、
できる限りの自衛を尽くしながら、
時々は散歩などして、からだの内側に元気を取り入れたいですね。

今は暑いですが、緑の匂いが濃い時期でもありますから。


わたしこそ元気づけられました。本当に、ありがとうございました!


yu,
返信する

コメントを投稿