言葉喫茶【Only Once】

旅の途中で休憩中。

2020-08-25 19:17:54 | 言葉







太陽はとけて
あかい空とあおい空が
境界線を失い

ひとつになった

影になりゆく
かなたの住宅街に
ポツリポツリと灯がともる


どこかで誰かが今日に幕をおろしている


外は
一秒ごとに
深く つめたく

走ることをやめた風は
あたり一面を
するする と ただよう

とけた太陽は
宙空で夜になった

不ぞろいの外灯たちが
あくびをしながら
目を覚ます

わたしは
シルエットの一部となり

今も 夜は

幾重にも
降りつもり続けている


















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2 コメント

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Unknown (saruru1791)
2020-08-26 20:42:13
夜は 昼とは違う景色に変わっています
街燈も 風情があるしーー視線を強く引き付けます

仕事疲れの夜はーーーリフレッシュできそうですが 又明日もー―同じことを繰り返して 夜になるのかなーーーってーー
いい一時をありがとう yuさん
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Unknown (harapekoyuyu0718)
2020-08-26 20:56:00
@saruru1791 saruruさんへ。

こんばんは。
実は夜が嫌いだったわたしです。

嫌いだからこそ、これほど執着を持ちながら、
今は違う気持ちで見つめて描く光景です。

saruruさんのコメントと同じような事を感じていた時期もありましたが、
同じ道を辿って始まる夜は、振り返ってみれば一度も無く…

つまりは、感じ方ひとつなのだな、
そう感じる今夜です。

今日何をしたか、何を食べて、何を読んで、何を思ったか―…
それらすべてが重なる一日はきっとそうは無いですよね。


こちらこそ、
感じ入ってくださり、いつもありがとうございます。

もっと夜を広げていこうと思っています。
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