3月で指定管理業社が変わり、アトリエの存続がどうなるのかわからない中で少し冷静になってみた。今までとこれからのシルクスクリーンに対する自分の位置を。
私は版画が好きだ。
その理由は、私が版画をやっているから…だけでなく、素直に絵を描くのと比べてみると、そこにはひと工夫もふた工夫も手を加えないと作品が出来上がらない面白さがあるから。版画を見ると、その人の素敵な仕事が想像できるから、愛おしくなってくる。それは、制作している時間もいろいろ考えながらの作業で、愛おしい時間の延長なのだと思っている。
それが、最近違ってきた。
凛とした空気の張りつめたアトリエから、騒々しいフレンドリーなクラブ活動的なアトリエになってきた。
フレンドリーの何が悪い…というのではないのだけど、聞きたくも無い家庭の事、電話の話声、飲み屋の話。ワイワイと話しながらの場になじめないのは、昔から。話に入り込むタイミングを失って、そのまま作業を続けてイライラしてしまう。そんな自分が嫌になるのだけど、どうしようも無い。
私が今アトリエで制作している版画は、自宅でもできるぐらいのレベルの作品だから、気持ちよく愛おしい時間を紡ぐことができないのであれば、参加しなくていいだけの事。指定管理業社が変わって、アトリエの存続が…と、悩んでいたけれど、もう私の愛おしい時間は作れそうにないな。…もっとたくさんいい作品が作りたかった。もっといろんな作家さんの素敵な仕事が見たかった。もっといろんな事を学びたかった。そう、そこなんだよ。アトリエに行こうと思ったのは。
もっと手の込んだシルクスクリーンがしたくなった時まで、一人でいろいろ研究してみましょう…っと。
#決断 #独り言 #シルクスクリーン #アトリエ