随分長い時間作品を生み出してきた。
といってもこれからも制作は続けていくのだけど。
作品展の前には大量の作品が生まれる。
そして、売れ残った作品は部屋の片隅にずっといる。
長年の蓄積で部屋の住人たちが増え続け、時々その子たちの存在を無かったことにする作業の繰り返し。
別の作品が上から重ねられる…描かれた作品はどんな思いだろう。
無駄に塗り重ねられた絵具と時間に変わる瞬間は、いつになっても心が締め付けられる。
特に、私は版画を制作しているときもある。
その枚数たるや…
来年から少し制作するべき姿勢を変えていこうと思う。
今ある紙をすべて消化するまで次の紙を購入しない。
今ある絵具を使い切らないうちに新しい絵の具を購入しない。
どんどん生み出すのはもうやめよう。
誰かのために、何かのために描いていた絵を卒業しよう。
描きたい衝動に突き動かされたときだけ絵と向き合う。