奈良東大寺の二月堂は境内の最も奥の高い場所にあります。中心伽藍の大仏殿から東の坂を登っていった先の、山の斜面に建てられた懸造りと呼ばれる建築様式のお堂です。斜面に西向きに建ち、この回廊からは奈良市街が一望できます。東大寺では、最も眺めの良い場所といえます。観光客は大仏殿に次いで必ずお参りする仏堂でしょう。そして信仰の厚い場所でもあります。南側の石段を上って仏殿に向かうと大きな手水舎があります。そこには通常見られる石造の盥ではなく、青銅製の桶のような水槽があります。蓮の葉をデザインした形で、龍が巻き付くという豪華なものです。手水舎の建物の天井にも龍の彫刻があって、ここだけでもその人気ぶりを感じることができます。
30秒の心象風景29901・手水舎~東大寺二月堂~
https://youtu.be/sIXVRrgAaCU