日本の古建築を楽しむことができる時間。ビデオ撮影を趣味として続ける間に気づいた特別な時間です。寺社仏閣で引き継がれた伝統建築の技法について、知識が増えるに従って、その見どころが増え、時間が経つのが早く感じるようになりました。国指定重要文化財である弥勒寺の本堂は、小さなお堂ですが、その細部の造形は丁寧で、吹き放ちの外陣の屋根裏を見るだけでも時間が経つのを忘れます。軒裏の建築部材に施された、様々な意匠などの彫刻を楽しめるようになってきたからでしょう。組物や蟇股、支輪や虹梁など、わずかな空間に丁寧な装飾が施されているのです。組物を見ただけでも、巧みの技が見えるのです。蟇股の彫刻では、描かれた図柄の内容にも、それぞれ違いを楽しめるのです。
30秒の心象風景27644・組物~弥勒寺~
https://youtu.be/PAI1FsQ9rYU