映像詩

デジタル映像による心の表現
(映像作品制作を通して感じたこと)

1256-テーマを設ける

2016年07月08日 | 30秒の心象風景
 クリエイティブな活動は自由な発想を基にすると考えられるが、そこには原型になるものが存在するともいえる。砂像の作家たちはその手で造形物を作り上げる。それは、作家の脳内にうまれた造形物を具現化する作業である。脳内にうまれる造形物は他人には見えないし、完全に固定化されたものと断言することもできないだろう。作家自身が具現化する際に、徐々に形になって見えてくるものが脳内の原型に影響を与えることも十分に考えられる。自由な発想といえども、初めから、そのすべてが様々な影響を受けながらかたちになってきたものだといえる。歴史上の事実から描かれた造形物には作家の個性があるのだろうが、テーマを設けて制作に臨む理由は、もとになる原型が歴史上に存在するからに違いない。その現実は創作のエネルギーを生み出す力になっていると思われる。

30秒の心象風景9399・造形物を眺める~砂の美術館~
https://youtu.be/o8WwR_UvtNs
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