福崎町の辻川山公園は柳田國男ゆかりの文化から派生したもの、あるいは関わりを持つものが、集まった場所と言えます。広く一般に知られるようになったきっかけは、小さな池から河童が登場するしくみでしょう。「そんな子供だましのような仕掛けなどに興味を持つ人があるのか」と普通の人は思っていたのですが、これが大流行で、妖怪の町というコンセプトができあがり、妖怪公園へと発展していったのです。しかし、もう一つの面では、柳田國男兄弟の文化的な側面に広がりを持たせて、短歌という文学から学問へと、興味の入り口を広げています。「短歌の森」と称する万葉集の歌碑を並べた散策路があるのです。よく見ていくと、与謝野晶子の歌もあります。そして、山頂には福崎町ゆかりの歌人の歌碑も作られたのです。子供だましと思える仕掛けは、奥深く進んで行ったように思えてきました。
30秒の心象風景27140・歌人の記憶~辻川山公園~
https://youtu.be/rarwr0HK2x0