健康と鍼灸マッサージ in キュアーズ長町 season 14 宮城県仙台市太白区長町七丁目にある鍼灸マッサージ治療院

ぴーちゃんによる鍼灸マッサージ雑学と独り言・14年目&食いしん坊な食べ歩き日記とクライミング雑記

鍼の話 その2 小児の鍼??

2007年12月16日 | 鍼灸
今日は鍼の話を一つ。
一般的に「鍼治療」といえば、「おじいちゃん」や「おばあちゃん」が、肩こりや腰痛、膝の痛みなどで治療を受けに行くっていうイメージが強いんですよね。
それでも最近では、オリンピック選手やJリーグのトレーナーをされている鍼灸師がテレビ・雑誌に取り上げられる機会が増えたこともあって、若い世代にも鍼治療が浸透してきました。
でも、いくら「若い」とはいえ、スポーツで痛めた体の治療に来るのですから、小学校高学年から中学生になった「少年」くらいより年上の年齢でしょうか。
このくらいの年齢になれば、少年スポーツや部活動で膝や腰を痛めることも、少なくありません。
なので、「鍼治療へ行こう」というイメージがついてきても不思議ではないんです。
ぴーちゃんが話をしようと思っているのは、もっともっと「若い」若者のことなんです。
つまり、「赤ちゃん」から「子供」(10歳くらいまで)の、小児の鍼治療です。
若いママさん達に、「子供だって小児鍼(小児はり)で鍼治療できるんだよ」って教えて上げると、大概は「えーっ、うそー!?子供に鍼するのー??」って言われます。
この時、ぴーちゃんはママさんに「小児鍼って、どんなイメージ?」と尋ねてみます。
ほとんどは「子供に鍼を刺すんでしょ!?」という答えが返ってきます。
いえいえ、「小児鍼」は刺しません!!
子供は感受性が高く、とても敏感なので、大人のように鍼を刺したりしたら、たちまち刺激量オーバーになっちゃいますよ。
ぴーちゃんのキュアーズ長町で、主に使っているのは前回も話題に出てきた「セイリン」というメーカーの小児鍼です。
小児鍼の形のイメージは、「ツンツン」するために何本かの鍼がまとまっている周りを、鍼が刺さらないようにゴムのガイドでダードしている部分と、「サッサッサッ」と擦るためのクシみたいになっている部分、「スーッ」となぞるためのヘラみたいになっている部分、「ピッピッピッ」と押し付けるようになっている部分の4つで構成されています。
これを上手に組み合わせして、刺激量を調節しながら子供の治療をしていくんです。
キュアーズ長町に来院される子供たちは、疳の虫(かんのむし)、夜泣き、夜叫、夜尿(おねしょ)、イライラ、便秘、喘息(ぜんそく)、アトピー性皮膚炎など、小児科領域では割と珍しくない症状の治療に来る子供達が多いんですよ。
でも、なかなか乳幼児と鍼治療って、イメージが結びつかないみたいなんですよねー。
ぴーちゃんもママさん達には、よく話をしてあげてはいるんですけど。
で、子供達は小児鍼を受けて、どんな反応するかというと…??
まずは「何をされるのか??」と、イヤイヤをする素振りです。半べそかく子供もいます。
ママさんと一緒に「チクチクするんだよー。いいねー♪」などと言いながら治療開始です。
始まってしまえば、こっちのもの。
大概は興味津々で「ジーッ」と何をしてるのか、されてるのか見てます。
そうしているうちに、手足、おなか、背中などを治療して、「はい、おしまい♪」です。
背中の治療されている頃には、「いいでしょー」と言わんばかりにニコニコしてたり、ウットリしてたり、トロンと眠りに落ちそうになってたり。
みんな可愛い良い子達ばかりです。
時には、「もっとやって!!」と腕や足を差し出す子もいたりして。
ママさん達も「よっぽど気持いいんだねー」って、驚いていくことが多いです。
乳幼児や子供は、体のセンサーがピュアな分だけ、反応も早いです。
ぴーちゃんが「えっ!?もう!?」とビックリすることも、しばしばです。
小児科領域と鍼灸治療が、もっともっと近づけたらいいのになぁと思う、ぴーちゃんなのでした。
子供の笑顔は、元気と幸せの象徴ですからねー。
今日はここまで。