花がいっぱい。

どんな花も無心に
咲いているから素敵なんだって。
無心になんかなれないよ。
どれもこれも気になっちゃってるんです

日本舞踊×オーケストラ

2012年12月07日 | 古典芸能
日本舞踊×オーケストラ ─伝統の競演─」という
日本舞踊の花柳壽輔さんが総合演出を担当した東京文化会館主催公演に行ってきました。

『日本舞踊×オーケストラ』ということで、
オーケストラの演奏で踊られる、バレエの名作「牧神の午後」「ボレロ」や、
「レ・シルフィード」「ロミオとジュリエット」「ペトルーシュカ」
の5演目をなんと日本舞踊で上演と言うものでした。

オーケストラボックスには東京フィルハーモニー管弦楽団のフルオーケストラ。
と贅沢な演奏でした。指揮は大井剛史さん。

でもプログラム始まってまず・・「レ・シルフィード」

レ・シルフィード(ショパン作曲)
振付:藤蔭静枝
出演:吾妻徳彌 ほか女性群舞20名
という作品は・・なんだかなあ。
洋風の着物で和風バレエ。ってかんじで日舞の良さがでてるとは思えませんでした。
森の妖精ということですが・・思わず『パゴダの王子』で和を取りいれたビントレー作品のほうが面白かったって。
バレエに和をいれることは、コンテンポなどでも多くなってきていますが、
和がバレエを取りこむってこういうことなのか?って
つまんない!!ッて思わず。

まだ「ロミオとジュリエット」も第二幕のバルコニーのシーンでを先日吉田都さんのジュリエットのパド・ドゥを見たあとに・・これは妹背山 道行恋苧環 じゃん。ロミオが階段らしきものを登ってるようですけど・・って。
これなら道行恋苧環のままで・・って

意気込みはわかるけど・・面白くないや・・。せっかくのフルオケっていうのに・・
って思っていたら・・違いました!!
ニジンスキーの『牧神の午後』を持ってきた花柳壽輔さんと五代目井上八千代さん。
これは、日本舞踊のための音楽だったのか!!ってくらいに・・これはやはり経験が違うのでしょうか?
人生の厚みなのでしょうか?

素踊りで踊られたお二人の舞踊は美しく、息をのむののがありました。
それまでは舞台が前の人の頭で見えなくてもいいや・・だったのですが、
お二人の舞踊は、見逃さないよう思わずからだを動かしてみてしまいました。

『牧神の午後』(ドビュッシー作曲)
振付:花柳壽輔、井上八千代
出演:花柳壽輔、井上八千代
美術:千住博

そして最後のボレロ
これは

ボレロ(ラヴェル作曲)
振付:野村萬斎、花柳輔太朗、花柳壽輔
出演:野村萬斎 ほか男性群舞40名

ってことで登場早々舞台はモーリス・ベジャール!!
以前よりベジャールとは交流があったという壽輔さん、
ジャベールだけどジャベールじゃない!!日舞の群舞が輝いてました。かっこよかったです。
また今回その中心に野村萬斎さん。翁の雰囲気で踊られてました。
これはご本人が踊るにはちょいっと無理もあるということで萬斎さんにお願いしたとかと。

この2作品は本当に素敵でした。

これぞ日本舞踊が、そとでも輝ける作品ですぞ!!って思わず。
ブラボーの声も上がりましたが・・思わずまたやっちゃいました。
「ヒュー!!ヒュー!!」って
そしたらなんと終了後となりのおばあちゃま。に声かけられて・・
「よかったわよね。ジャベール以上よね!!」
「彼ジャベールとも交流があって仲がよかったのよ!若い時は岩本(だったかな)に似てたのよ!!」
なんて思わず盛り上がってしまいまいました。終了時でした。

妙な盛り上がりのなかバレエの真似をするのでななくやはり日本舞踊ならでは!!
これをぜひ大事にして作品作って欲しいなと。

でね・・帰り道首藤康之さんに似てるひとをみて・・本人かどうか?確かめられなかったのがなにげにざねん。


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