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よろず、作った者がその始末をする他あるまい『麒麟がくる』第43話

2021-02-02 11:01:00 | 麒麟がくる
残すところ、あと一回。
終わるんですか?(笑)


光秀、やっと丹波平定。
潔さに免じて命は取らぬ。
殿にはよく話してあるから、安心して
安土に行くよう国衆に伝える光秀。

国衆の表情には、諦めと呆れの様子が
伺えるのは気のせいか。

案の定、戦勝報告のため登城した光秀を安土で迎えたのは、上機嫌の信長と国衆の塩漬け生首。。。

うーん。
光秀、やっぱり対信長、読み甘し。
自分の言うことなら耳を傾けてくれるという自負心があったんだろう。
この辺りまでは。

一方、秀吉と藤孝が接近。
この2人が組んだから、秀吉が京に戻ってくるのが早かったという説もあるようで。
この関係も本能寺に関わってくる感じ。

光秀は、信長から東宮を二条の新しい御所に移し、正親町天皇からの譲位を進める役目を命じられる。
御所と近しい関係に身を置いたことを逆手に取られた印象だ。

武家が帝の譲位に介入すべきではないと考える光秀が、信長に過ちであると諫言しようとすると、藤孝は
「上様の行き過ぎをお止めする折は、私も声を揃えて申し上げる覚悟」
といい、今しばらくこのまま帝の出方を見るべきだと光秀を止める。

藤孝、本当だな、絶対だな、嘘ついたら針千本だからなー

って思った。
その辺、巧いから江戸時代もお殿様な細川家。
うーん。
わかってはいるが、この賢さはなんか好きになれない私。
(人間、ちょっと不器用な方が魅力的なのよ。だから、光秀が好き。)

信長の傍若無人ぶりを思い出し、
「何かが変わった」と呟く光秀。
そろそろ、家臣の器の限界を感じたか。


そして、
実澄爺さん、ナレ死。
ご冥福をお祈りします。🙏
そして、前久くんと藤孝が仲良く宴会。
あれ?仲良しだった?この人たち。

この乱世を何とかできるキーパーソンは?
の問いに、2人とも「光秀」を挙げる。
ただ、ここで義昭の影がちらつく。

藤孝は結局、秀吉にチクったのか?オイオイ。💦
光秀ももうちょっと何しに行くか、藤孝に相談しておけばあらぬ疑いをかけられなかったかも?
男の嫉妬心が渦巻き始めているようで、これまた、怖い。

光秀の悪夢。
闇に光る樹を切る夢。
毎晩うなされて疲れ果てた光秀は
東庵を訪ね、駒に夢の話を語る。
月に登る樹を切れば信長は命を落とす。夢の中の自分は、それがわかっていて、樹を切り続けるのだ…このまま夢を見続けたらわしは信長様を…いやな夢じゃ
予知夢?いや、深層心理?
それしかないと、光秀の心の中は決まりかけている状態だから、それが夢に出てきたのか。

そして、光秀は
目の治療で京を訪れていた帰蝶に再会。
話さずとも「今の信長」の問題点を共有出来ている2人。

道三様なら今の信長をどうするかとの光秀の問いに、
「信長に毒を盛る」と答える帰蝶。

信長あっての自分。信長に毒を盛るということは、己に毒を盛るのと同じという光秀に、

「今の信長を作ったのは道三と光秀。
その信長が一人歩きを始め、思わぬ仕儀となった。よろず作ったものがその始末をする他あるまい」と語る帰蝶。
父上の答えじゃと。
そして、そう答える父上が大嫌いだと。
光秀も大嫌いだといい、微笑みあうのだった。
うーん。やはり『麒麟がくる』
道三なくしては語れない。
「作ったものがその始末をする」
龍興と戦った道三なら、実に言いそうな言葉だ。
大嫌いっていいながら、道三を大好きな2人。

場面は変わり、信長と家康。
共に武田を滅ぼし、喜び合う2人。(表面上)

そして家康と光秀が再会。
信康と築山殿はナレ死。
まあ、急いでますからね。

家康は光秀が治める近江と丹波が極めて上手く治められていると聞き、その秘訣を光秀に尋ねる。

どうすれば国が落ち着くか
穏やかな世になるか
教えて欲しいと。

己の国が豊かで人並みに暮らせるところであれば、他国には目が向かぬはず。
どれほどの田畑を有し、
どれほどの作物を見込めるのか
正しく検地を行い、それに見合った人の使い方をし、無理のない年貢を取る。
百姓が健やかに穏やかに暮らす世を作りたいと答える光秀。

この時、我が身にこの後起こることを予期していたかはわからないが、自分より年下のこの武将が国を治めることに関して同じ志を持っていると分かって、光秀はきっととても嬉しく、心強かったのではないかしら。

そんな和やかに未来の国づくりを語り合う2人の姿を覗き見するのは、森蘭丸!?

蘭丸が、余計な告げ口をしたおかげで、何だか面倒なことになりそうな雰囲気。
おまけに、これまでろくに出て来なかった丹羽長秀がまたまた余計なことを。

丹羽長秀が気がつくくらいだから、
信長を恐れている家康にも頼まれたことも含めて、自分が饗応役を引き受けないと、家康の命が危ないと光秀も思った可能性大。

そして、迎えた宴当日。
信長から、丹羽長秀に饗応役を代われと言われた光秀は、家康と約束したから、ここまで頑張ったから、最後までやらせて欲しいと信長に懇願。
この時の信長の目が怖い怖い。

そして、
家康と光秀が和やかに語らう様子を
柱の影からジーっとジーっと見つめる信長が怖いから、マジ怖いから。
サイコドラマだから。

そして始まった饗応の席で
信長は適当な理由で、
光秀の不手際を責め、
皆の面前で蹴り倒す。
捕らえに来た?蘭丸をなぎ倒し、
怒りに目を向く光秀。
悪夢に見た樹を切る表情に通じる顔の
アップアップアップ。
続く。。

これまでの「明智光秀」といえば、
「このシーン」が印象的で、謀反の原因とされてきました。
いよいよって感じです。

ふぁーっ
テレビ前で正座して観ていて息が止まってました。
余りに緊迫感がありすぎて。
ラストシーン圧巻。

信長は、光秀の一番は自分だと思っていた。
疑わずとも、おそらく、光秀の一番は信長だったはずなのに。
猜疑心に囚われ、光秀を執拗に追い込んで結局、突き放してしまったのは信長。

いや、光秀が描く「あるべき姿の君主」になれない自分に苛立ったのか。

いや、「理想の君主」を押しつけてくる
光秀に苛立ったのか。

光秀と家康の描く「戦がない世」を共有できないことに疎外感を覚えたのか。

2人が手を結び、自らの立場が危うくなることを恐れたのか。

見限られる自分になることを恐れたのか。

光秀を通して「信長」の心情に想いを巡らすことになった第43話でした。

結局、人を信じ切れないことが、全ての元凶なのかもしれない。。かな。

海から魚を抱えて嬉しそうに上がってきた
登場シーンが思い出されます。
腹心の部下に討たれる心情はいかに。

どんな時代も結局は、人と人。
信長、光秀を取り巻く人間模様も気になるところです。

最終回に向けて、いろいろ麒麟関連の記事を目にします。
史実に忠実でない、時代考証をしっかりしてほしいなどという記事も散見されます。が、一体、史実とはどのように作られたのでしょうか。
よく考えれば、編纂の命を下した人の都合で、記載内容なんていくらでも捏造できるわけで。
400年以上前の真実
きっと本当のことなど、もう、誰にもわからない…というのが、実際のところなのではないでしょうか。

だから、調べてみる。
だから、想像してみる。
だから、面白い。
私は
歴史に想いを巡らすことに
久々に胸がときめきました。
だから、いいじゃん、これで。

というわけで。
いよいよ、来週、最終回。
光秀の最期を見届けたいと思います。
予告編。
光秀の達観した表情が素敵だ。























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