わくわく!バンジージャンプするっ!

好きなものや気になることについていろいろ語ってみようと思います。

書いている間これでも読んでて待っててね「慟哭」は続く

2007-12-05 14:40:58 | 創作文『慟哭』
はぁ・・ため息が出ちゃうような恋です。
意味不明です。(笑)
そして今日は仕事お休みです。

そして前記事・・コメレス抜けてないとは思いますが・・。
飛ばされた~とおっしゃる方もしいらしたら事故ですので
お知らせください。

さて。
コメレスの中でもちょこちょこお話しておりましたが
久々「Fly me to the moon」の新作を書いてみようかと思っております。
あんな彼見ちゃったら会いたくなっちゃうじゃない。
・・・・・ね。
時間もなかなかとれず。
それなりに事前リサーチもあるのでちょっと時間かかると思いますが。

書けるまでもしよろしければミンウの続きでも読みます?
実はすっかり気分が幸せモードで「慟哭」のエンディングは手付かずなのですが。
長編ということもありもうちょっとUPしてもストーリーに差し障りはないかと思うので。
生びょんびょんでボケた頭のリハビリに
チャンイまでのつなぎに
年末年賀状書きの気分転換に
(うちの年賀状は誰が書くんだ・・
お役立ていただけると嬉しく思います。

コメント歓迎。
お返事は時々出てきてコツコツとになりますのでご容赦ください。

んじゃさくっとね。

え?今までの読んでない?

じゃこちらから「慟哭 1」

        「慟哭 2」

まだ全然吼えそうに無い二人です。



「慟哭 3」

「ユンスさんは運転も上手なんですね。」

事情聴取に向かう車の中ミンウはユンスに話しかける。

「現場に検事を迅速に案内するのも事務官の重要な仕事です。」

「ユンスさん・・・どうして僕にはロボットみたいにしか話してくれないんですか。」

「え?」

ミンウの意外な言葉に慌てたユンスはでアクセルを踏み込んだ。

目先の信号はもう赤になりかけていた。

「そのタイミングじゃ、信号無視になる。」ミンウは苦笑いした。

「ああ・・」

慌ててブレーキをかけるユンス。

車は大きく揺れる。

「危ないですね」

ミンウはクスクスと笑っている。

「・・・すいません。」

「動揺しましたね。」

ミンウの視線がユンスに注がれる。

「・・・私の言葉使い・・ご不快ですか。」

ユンスはじっと前を見たまま静かにそう答えた。

「不快ではありませんが不自然ですね。

もうかれこれ12日一日10時間いや12時間は一緒に過ごしています。

下手な夫婦よりもずっと一緒にいる時間は長い。

その間、あなたは冗談ひとつ言わないし。

僕の冗談にもめったに笑わない。

仕事は熱心だし。

何よりも僕が求めているものを的確に与えてくれているということは僕のことをつぶさに観察し理解しているという結果だと思います。

君を見ていると・・ターミネーターを思い出す。

僕の命令は絶対です。

でも冗談通じないでしょ。ターミネーター。」

ユンスは彼の表現があまりに的確なのでつい顔が緩んだ。

「あ・・今、笑いましたね。

もっと自然にしてください。

どうも今のままだと調子が狂って僕までずっと丁寧に話し続けることになりそうだ。

もっと気楽な方が僕はいい。

僕の命令は絶対ですから。」

ミンウはそういうとユンスの顔を助手席から覗き込んでにっこりと微笑んだ。

ユンスはため息をついて

「わかりました。ご期待に副えるよう努力します。」

と小さな声で答えた。

あまり変わっていない受け答えにミンウは苦笑した。

信号が変わりユンスはアクセルを強く踏んだ。





その日も慌しい一日が終わろうとしていた。

約束の半月が今日終わる。

当初の予定よりもハイペースで作業が進み、膨大な資料の分析、裏づけ捜査、など数日後の官僚と大手建設会社の贈収賄事件一斉捜査に向けての準備はほぼ整っていた。

明日からは担当検事が自分の調査資料を持ち寄ってカンファレンスを重ね、一斉立ち入り捜査に備えることになる。

この半月ユンスにとっては思い切り仕事ができる最高の環境であった。

正直仕事にこんなにやりがいを感じたのはこの10年間なかったかもしれない。

優秀な上司の下、のびのびと仕事をこなす。

こんな達成感があるのであれば事務官の仕事も悪くないが・・。

彼の担当であったら・・このまま事務官を続けるのも・・・ユンスの頭にそんな思いがよぎる。

でも、当初の予定は半月。

そして彼女には検事になるという目標があった。

とりあえず、この後には私を頼りにしてくれているソン検事の別の公判の準備を進めなくてはならない仕事が待っている。

カン検事ならどんな事務官と組んだとしても上手くフォローしながらある程度の成果は期待できるに違いない。

私がいなくても何の問題もない。

この日も一日仕事を的確に片付けながら彼女はそう自分に言い聞かせていた。



この日。

ミンウは書類に目を落としながらも朝から全く思考が定まらなかった。

こんなことはとても珍しい。

彼女がこの部屋に来るのも今日が最後だ。

つまり美味しいコーヒーを当たり前のように飲めるのも今日が最後ということになる。

残念なのはそれだけではない。

時々くだらない冗談を言って彼女の表情の変化を観察するというちょっとした楽しみも今日が最後。

仕事が何の障害もなく迅速に片付くのもおそらく今日が最後だろう。

明日からはまた前の生活だ。

そんなことを繰り返し繰り返し考える。



ふと斜め右に座る彼女の顔を伺う。

いつもと変わらない無表情。

彼女はどんな思いで今日を過ごしているのか。

くだらない冗談に付き合わなくてよくなるとせいせいしているのだろうか。

早く帰ってテレビドラマが見られるとほくそ笑んでいるのだろうか。

それとも・・・・・少しはさびしく思ってくれているのだろうか。

冗談を言って彼女がふと見せる笑顔を見て何も感じないといえば嘘になる。

それ以上に何かを望んでいるわけではない・・・。

ただ、彼女のサポートで仕事をするのはとても心地よかった。

できることならこのままずっと担当であってほしいと思う。

それは自分のわがままなのだろうか。

一向にはかどらない仕事に見切りを付けたミンウは意を決して声をかけた。




「いよいよ。今日で終わりだね。」

ミンウはPCの画面を見つめたままユンスに話しかけた。

「はい。お世話になりました。」

ユンスも手を休めることなく答える。

「もう終わりそう?」

時計は夜7時を回ったところ。

いつもならまだこれから一仕事の時間だ。

「今、後任への引継ぎ書を書き足している段階です。
細かく書こうと思えば明日の朝まででも仕事はできますが。」

相変わらずカチカチに答えるユンスの答えを聞いてミンウは笑って言った。

「じゃ、早く終わりにして。後どれくらい?」

「5分です。」

「わかった。ではあと5分で仕事を終えて今日はこの半月の慰労会をしよう。
出席すること。」

「それは・・・」

「業務命令です。」

ミンウはユンスの言葉を待たずに畳み掛けるようにそう言うとデスクの上の書類を手早く整理し始めた。

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13 Comments

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そろそろですか? (ちろぱろ)
2007-12-05 18:10:12
haruさん こんばんは。

自分ちでは、もう少し逢えそうにない…
幸せな彼を探しに来ました。
辛抱強く待てば、逢えそう

慟哭の2人も、そろそろ吼えそうな予感。
楽しみに待っています
返信する
ミンウにもぞっこん・・・ (さちこ)
2007-12-05 22:39:58
haruさん、筆にも油が乗って、絶好調?!

ほんとにわずかの出番だったのに
これだけ想像力をかきたてられる彼って、
やっぱ只者じゃない(笑)

先日、映画館の前を通りがかったら、
HEROの大きなパネルが(9月には確かになかった)。
そして彼の涼やかなまなざしが
私を見つめておりました(夢想中)

ぜひぜひ仕事のできる彼を、お願いします。
(ユンスがどうしても、松たかことオーバーラップしてしまうのですが)

そして、そろそろ、揺ちゃんにも合わせてくださいね。
揺ちゃんが、
今回のアリーナツァーをどう批評してくれるのか
楽しみです。
返信する
嬉しい! (クレオ)
2007-12-05 23:30:52
haruさん、こんばんは!

ミンウ検事が拝見できて幸せ

>僕の命令は絶対ですから。」
このセリフを見て思わず
「僕の好意は断れない・・・」っていう場面を
思い出してしまいました

ミンウとミンチョルは何となく似ているところがあるのかな・・・
環境や仕事は違うけれど、
2人とも常に物事を冷静に見るタイプのような気が
します。
ミンウはミンチョルのように人を警戒するとは
あまり思えないので女性に対しては
頑なではないかな~
あっ!勝手に分析してしまった

haruさん、皆さんお気を悪くされたらごめんなさい

がらっと変わりますが、
寒くなると人恋しくなりますね・・・
あぁ~早く揺ちゃんとビョンホンssiの
温かい愛に触れたいです

早くと書いてしまいましたが、
マイペースで・・・
返信する
めっちゃかわいい!! (ともてぃ)
2007-12-06 07:11:59
ここのゆうかって子まぢでかわいい!!オレ死ぬまでこんな子とできると思ってなかった
こんな事もあるんだなhttp://inomate.net/dlm/687
返信する
出来る男って… (sora@携帯)
2007-12-06 17:45:56
haruさん、こんばんわ!
この二人…興味津津だわ…
私、出来る男とは縁が無かったし…自分は出来る女じゃないから…
ミンウがどうアプローチしてユンスがどう返すのか?
とっても楽しみ(*^_^*)揺ちゃんの彼とは違う別腹って感じ?
どちらも楽しみにしています。
けど、師走でしょ?無理はしないでね~
返信する
おぉ!!誘いましたね。 (purio)
2007-12-08 18:04:42
haru様こんばんは
慰労会…どんなお店かしら
ユンスさん手ごわそうですね。ミンウさんがどう出てくるのか楽しみです
信号無視一年ぐらい前につかまりましたよ罰金\9,000でした。
今は黄色信号になったらキッチリとまってます。
でも後ろのに怒られるんですよねどうすりゃ良いんでしょう
揺ちゃんにも早く逢いたいです。楽しみに待ってます
返信する
う~んこの二人は・・・ (maamconngo)
2007-12-09 01:26:59
コンバンハ・・・

オソクナリマシタ・・・

ごめん、ごめん。私日本人です。(意味不明ですみません)

この二人、いいわぁ

ユンス!!
仕事は抜群の処理能力なのに、
それ以外の思考があまりにも未経験。
もう、28くらいじゃなかった?
恋に不慣れで、どう対応していいかわからない、
仕事の何倍も難問だって顔が浮かびそう。


ミンウも・・・
>それ以上のことを望んでいるわけではない。
そうなの?彼女の顔をみつめたり、反応を観察していること、そのことにすっごく興味を持っていること、
事務的なようでいて、すごく気配りのできる彼女を仕事のパートナー以上の関心をもちはじめたんだじゃないかな・・・


この辺が絶妙に書かれていて面白いです。

次はFLY ME?

この時間まで起きてましたが

オヤスミナサイ・・・

返信する
そろそろです (ちろぱろさんへ)
2007-12-12 00:15:19
ちろぱろさん、コメありがとうです。
そっかぁ・・・まだダメ?
わかる気もするけど・・・。
幸せな彼がちろぱろさんに元気を与えてくれるかもしれないから・・・・・。
書いてリハビリの手もあるのだと。
書くことで癒されるかもしれないから・・。
徐々に復活してくださいね。
ここの彼が少しでも元気になるお役に立てれば嬉しいです。
お戻り待ってますよ~
返信する
妄想の秋?(笑) (さちこさんへ)
2007-12-12 00:21:10
さちこさん、コメありがとうです~
慟哭もお付き合いいただいているようで感謝。
そうなんです。
出てくるのは5分でもその奥にある彼を知りたくなってしまいました。
若い彼は今のミンウとは明らかに違う。
仕事ができる賢い部分はそのままですが
若い彼は苦労を知りません。
深い悲しみをまだ知らない。
そんな気がします。
この先「慟哭」だけに渋い展開ですが。
お付き合い頂けると嬉々。
ただ、Fly me ・・終わった後にゆっくりUPしようと思っています。
う~ん。松たかこよりユンス暗そうです。
返信する
するどいっ! (クレオさんへ)
2007-12-12 00:27:01
クレオさん、コメありがとうです~
鋭いですね~。
当初、この話を書き始めたとき。
若き日のミンウ・・ビジュアルというか質感はミンチョルでした。
ミンチョルの警戒心を取り去ったようなもっと素直な感じ・・・。
ボムスじゃ健康的過ぎる。
ちょっと繊細でクールな賢さを持ちながら人間的にはまっすぐなそんなイメージでした。
気を悪くするどころかそうやってイメージを膨らませた楽しんでいただけるととても嬉しいです。
この先はちょっと先になりますがまたお付き合いくださいね。
Fly me もお楽しみいただけたようで何より
お返事はあちらに。
コメ感謝です。
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