
おはようございます。
今日も比較的晴れ。
梅雨明けはまだのようですね。
さて。
『Fly me to the Paris』
明日で終わりです。
ちょっと寂しいけど・・・撮影日程3日ですから仕方ありませんね。
・・というわけで。
今日はちょっと地味です。(笑)
ただ・・・・食べさせたかった。
(号泣
)
ただ・・・・温めてあげたかった。
(号泣
)
それだけ。
お腹すいているだろうに・・
寒かろうに・・・
と心配していた皆さんの意を汲んで
揺ちゃんに働いてもらいました。
本当に揺ちゃん彼にとって都合のいい女。
では、早速。
前記事コメありがとうございます。
お返事はこれから~
Fly me to the Paris <6>
2007/03/17
「ビョンホンssi・・そろそろ起きないと」
揺が彼を起こしたのは早朝5時。
この日は6時半から撮影の予定だからホテルを6時には出発の予定になっていた。
「もうちょっと・・・後5分・・寝かせて・・」
髪をくしゃくしゃにして寝ぼけながら答える彼を眺めながら揺はちょっと切なくなった。
自分のせいで足を怪我するアクシデントに見舞われた彼。
映画の準備に追われ、
身体を絞るため食べたいものもろくに食べず、
この撮影の後は香港の映画祭に行く予定だったっけ。
「大丈夫かな・・はぁ・・」
深いため息をついて彼の髪を撫でる。
せめて今はゆっくり眠らせてあげたい・・・・
「ねえ・・何だか顔辛そうよ・・大丈夫?」
出かける支度をする彼に上着を渡しながら揺は心配そうに声をかけた。
「目・・はれぼったいし・・風邪ひいた?」
「寝すぎだよ。お前が寝ろ寝ろってうるさく言うから8時間も寝ちゃった。心配するな。」
彼はそういってにっこり笑うと揺にそっとキスをした。
「うん。頑張ってね。ちゃんとご飯食べてね。」
「ああ。行ってくるよ」
部屋を後にする彼の後姿を揺は少し心配しながら見送った。
「ビョンホン具合悪いから今日は帰るから・・揺ちゃん明日までに何とかしてよ」
「具合悪いって・・」
「ちょっと熱っぽいみたいだ」
「すいません。私がついてたのに・・」
「いや、じゃあ頼むね」
ワンモから連絡をもらった揺は慌てて買出しに出かけた。
「ただいま・・・」
ビョンホンは静かに部屋に入ってきた。
「お帰り。お疲れ様。寒かったでしょ。具合悪いんだって?」
揺はそういいながら彼の額と首筋に手を当てた。
「そんなに熱はなさそうだけど・・・」
心配そうにつぶやく。
「うん・・・何だかずっと寒くて。」
そういいながら彼はクンクンと部屋の匂いをかいでいる。
「当たり前よ。
リンゴとかばっかり食べてるんだもの。
身体が熱を作れなくて悲鳴あげてる。
今日食べないって言ったら別れるからね。さ、手洗ってきて。」
洗面所から戻ってきたビョンホンを
揺は部屋の片隅のドリンクカウンターの上から小さい鍋を持ってきて出迎えた。
「熱い熱い」
「うぁ・・キムチチゲだ・・さっきから匂うと思ったんだ・・」
ビョンホンはあまりの嬉しさに半べそをかいている。
「ご飯もいっぱいあるから。お腹いっぱい食べて」
「でも・・」
「でもじゃありません。
ダイエットはまた始めればいいから。
身体壊しちゃなんにもならないでしょ。
それとも・・私と別れたいの?」
揺は怖い顔で彼を睨んだ。
彼はキムチチゲを見つめたまま激しく首を振る。
「じゃ、召し上がれ」
「いただきます」
「美味い・・・・最高に美味い・・・」
「明日からお弁当作ってあげるからちゃんと食べるのよ。」
「うんうん。あ~何か元気になってきた気がする」
「もう・・・ほら、ユッケジャンも、ほら牛丼も」
「うぁ~揺連れてきて本当に良かった」
「そういう問題?」
揺は呆れたように笑いながら
美味しそうにご飯を頬張る彼を満足げに見つめていた。
「で・・今日はどこに行ったの?」
シャワーを浴びて出てきた彼の髪をタオルで拭きながら揺は訊ねた。
「えっと・・トロカデロに行ってエッフェル塔とツーショットの写真を撮って・・・モンマルトルに行った。
それからカフェに行った。
あ、あとまたカメラ持って写真撮った・・ビラ・・なんて言ったかな。」
「ビル・アケム橋?」
「そうそう。今日はいっぱい自分で撮ったんだ。スキタ先生の写真も撮った。今度揺の写真も撮ってやるよ。」
「美人にとってくれないとクレームつけるわよ。」
「それは無理だ・・」
ビョンホンはそう言ってゲラゲラと笑った。
「もう・・」
揺は怒って彼の頭をタオルでグシャグシャに拭く。
「あぁ・・プロとして仕事に穴開けるなんて・・なっちゃいないな」
ビョンホンは大きくため息をついた。
明るそうにしているけど。
人一倍責任感の強い彼が自分の体調が原因で撮影の日程が変更になったことを気にしていないわけがない。
彼の想いが切なくて揺は胸が苦しかった。
何かしてあげたいと思っても
今の自分が彼にしてあげられることは髪を拭いてあげることぐらいしかないことが歯がゆくてならない。
彼女は思わず彼のまだちょっと湿った髪にくちづけた。
「とにかく、栄養は取ったし、お母様からいただいてきたお薬もしっかり飲んだし。
後は温かくして眠れば大丈夫」
揺は自分にも言い聞かせるようにそういうと彼を後ろからそっと抱きしめた。
「・・・折角、時間が出来たって具合が悪いんじゃ揺をどこにも連れて行ってやれないな」
「具合が良くなったら私がどこへでも連れて行ってあげるから」
揺は彼にそっとキスをする。
彼は仕方なさそうに頷いた。
「ほら、少し眠って。私は片付けしてくるから。はい、私の代わり」
揺はそういうと傍らにあった袋を手渡した。
「何?これ、あったかい・・・湯たんぽ?」
「うん。パリにもあるのよ。」
「でも・・」
「ん?」
「揺の方がいいな」
「・・もう・・。早く風邪治したらね。ほら、お布団に入って」
彼をベッドに押入れ、湯たんぽを入れる。
「あ~あったかい・・なんて幸せなんだ・・」
「良かったね・・幸せで。
お休みなさい。
南の島の夢でも見て。
裸で出演してあげる。」
揺はそういって微笑むと横になった彼のおでこにキスをした。
ビョンホンは微笑みながらそっと目を閉じた。

今日も比較的晴れ。
梅雨明けはまだのようですね。

さて。
『Fly me to the Paris』
明日で終わりです。

ちょっと寂しいけど・・・撮影日程3日ですから仕方ありませんね。

・・というわけで。
今日はちょっと地味です。(笑)
ただ・・・・食べさせたかった。


ただ・・・・温めてあげたかった。


それだけ。

お腹すいているだろうに・・

寒かろうに・・・

と心配していた皆さんの意を汲んで
揺ちゃんに働いてもらいました。
本当に揺ちゃん彼にとって都合のいい女。

では、早速。
前記事コメありがとうございます。

お返事はこれから~



2007/03/17
「ビョンホンssi・・そろそろ起きないと」
揺が彼を起こしたのは早朝5時。
この日は6時半から撮影の予定だからホテルを6時には出発の予定になっていた。
「もうちょっと・・・後5分・・寝かせて・・」
髪をくしゃくしゃにして寝ぼけながら答える彼を眺めながら揺はちょっと切なくなった。
自分のせいで足を怪我するアクシデントに見舞われた彼。
映画の準備に追われ、
身体を絞るため食べたいものもろくに食べず、
この撮影の後は香港の映画祭に行く予定だったっけ。
「大丈夫かな・・はぁ・・」
深いため息をついて彼の髪を撫でる。
せめて今はゆっくり眠らせてあげたい・・・・
「ねえ・・何だか顔辛そうよ・・大丈夫?」
出かける支度をする彼に上着を渡しながら揺は心配そうに声をかけた。
「目・・はれぼったいし・・風邪ひいた?」
「寝すぎだよ。お前が寝ろ寝ろってうるさく言うから8時間も寝ちゃった。心配するな。」
彼はそういってにっこり笑うと揺にそっとキスをした。
「うん。頑張ってね。ちゃんとご飯食べてね。」
「ああ。行ってくるよ」
部屋を後にする彼の後姿を揺は少し心配しながら見送った。
「ビョンホン具合悪いから今日は帰るから・・揺ちゃん明日までに何とかしてよ」
「具合悪いって・・」
「ちょっと熱っぽいみたいだ」
「すいません。私がついてたのに・・」
「いや、じゃあ頼むね」
ワンモから連絡をもらった揺は慌てて買出しに出かけた。
「ただいま・・・」
ビョンホンは静かに部屋に入ってきた。
「お帰り。お疲れ様。寒かったでしょ。具合悪いんだって?」
揺はそういいながら彼の額と首筋に手を当てた。
「そんなに熱はなさそうだけど・・・」
心配そうにつぶやく。
「うん・・・何だかずっと寒くて。」
そういいながら彼はクンクンと部屋の匂いをかいでいる。
「当たり前よ。
リンゴとかばっかり食べてるんだもの。
身体が熱を作れなくて悲鳴あげてる。
今日食べないって言ったら別れるからね。さ、手洗ってきて。」
洗面所から戻ってきたビョンホンを
揺は部屋の片隅のドリンクカウンターの上から小さい鍋を持ってきて出迎えた。
「熱い熱い」
「うぁ・・キムチチゲだ・・さっきから匂うと思ったんだ・・」
ビョンホンはあまりの嬉しさに半べそをかいている。
「ご飯もいっぱいあるから。お腹いっぱい食べて」
「でも・・」
「でもじゃありません。
ダイエットはまた始めればいいから。
身体壊しちゃなんにもならないでしょ。
それとも・・私と別れたいの?」
揺は怖い顔で彼を睨んだ。
彼はキムチチゲを見つめたまま激しく首を振る。
「じゃ、召し上がれ」
「いただきます」
「美味い・・・・最高に美味い・・・」
「明日からお弁当作ってあげるからちゃんと食べるのよ。」
「うんうん。あ~何か元気になってきた気がする」
「もう・・・ほら、ユッケジャンも、ほら牛丼も」
「うぁ~揺連れてきて本当に良かった」
「そういう問題?」
揺は呆れたように笑いながら
美味しそうにご飯を頬張る彼を満足げに見つめていた。
「で・・今日はどこに行ったの?」
シャワーを浴びて出てきた彼の髪をタオルで拭きながら揺は訊ねた。
「えっと・・トロカデロに行ってエッフェル塔とツーショットの写真を撮って・・・モンマルトルに行った。
それからカフェに行った。
あ、あとまたカメラ持って写真撮った・・ビラ・・なんて言ったかな。」
「ビル・アケム橋?」
「そうそう。今日はいっぱい自分で撮ったんだ。スキタ先生の写真も撮った。今度揺の写真も撮ってやるよ。」
「美人にとってくれないとクレームつけるわよ。」
「それは無理だ・・」
ビョンホンはそう言ってゲラゲラと笑った。
「もう・・」
揺は怒って彼の頭をタオルでグシャグシャに拭く。
「あぁ・・プロとして仕事に穴開けるなんて・・なっちゃいないな」
ビョンホンは大きくため息をついた。
明るそうにしているけど。
人一倍責任感の強い彼が自分の体調が原因で撮影の日程が変更になったことを気にしていないわけがない。
彼の想いが切なくて揺は胸が苦しかった。
何かしてあげたいと思っても
今の自分が彼にしてあげられることは髪を拭いてあげることぐらいしかないことが歯がゆくてならない。
彼女は思わず彼のまだちょっと湿った髪にくちづけた。
「とにかく、栄養は取ったし、お母様からいただいてきたお薬もしっかり飲んだし。
後は温かくして眠れば大丈夫」
揺は自分にも言い聞かせるようにそういうと彼を後ろからそっと抱きしめた。
「・・・折角、時間が出来たって具合が悪いんじゃ揺をどこにも連れて行ってやれないな」
「具合が良くなったら私がどこへでも連れて行ってあげるから」
揺は彼にそっとキスをする。
彼は仕方なさそうに頷いた。
「ほら、少し眠って。私は片付けしてくるから。はい、私の代わり」
揺はそういうと傍らにあった袋を手渡した。
「何?これ、あったかい・・・湯たんぽ?」
「うん。パリにもあるのよ。」
「でも・・」
「ん?」
「揺の方がいいな」
「・・もう・・。早く風邪治したらね。ほら、お布団に入って」
彼をベッドに押入れ、湯たんぽを入れる。
「あ~あったかい・・なんて幸せなんだ・・」
「良かったね・・幸せで。
お休みなさい。
南の島の夢でも見て。
裸で出演してあげる。」
揺はそういって微笑むと横になった彼のおでこにキスをした。
ビョンホンは微笑みながらそっと目を閉じた。
返信もせず、お約束のコメも遅くなってごめんなさい。
以下、だらだら長くなりますが・・
いろいろな創作があるって気づいた時、
サイドストーリ以外は、私、なかなか馴染まなかったのね。
それは、書き手のエゴのように思えて引いてたからかな。
でも、haruさんと知り合って、揺ちゃんのお話を読ませていただいて、
時々は、haruさんの書き手としてのエゴにも気づいちゃうけど(笑)、
根底を流れているのが、ビョンホンシへの労わりだったり愛情だったりを実感できて、
とても優しい時間をいただいていてありがたいなぁって思います。
特に、今回の『Fly me to the Paris』のお話はそう。
ウイットに飛んでいる2人の会話も素敵だけど、
結局の所、温めてあげたい、食べさせてあげたい、
幸せにしてあげたいと願う気持ちを、揺ちゃんが叶えてくれていて嬉しい。
だから、この長い、長いお話の果てには、揺ちゃんも幸せにしてあげてね。
ごく普通の幸せを選ぶかもしれないけど、
こんなにストーリーテラーなharuさんなら、他の答えが見つかるかもしれないね。
その行方を追っていけるのが楽しみです。
プレッシャーかけた分(笑)頑張ってくださ~い。
そして、いつか、ボムスチックじゃなくて、
そのままの目で見たビョンホンシのお話、書いてね。
きっと魅力的だと思います。
とても素敵なコメントに、うなずくばかりです。
写真集のDVDを見ていて、裏でこんな事が起こっていたなら、ほんと、安心なんだけど。
彼にキムチチゲを・・・ユッケジャンを・・・牛丼まで
>いつもなんだけど、仕事が終わると治っちゃう、どうして薬飲んだんだろ?ってね・・・
と、いつもサボってばかりいる奴が言ったら、そんな事だろうよ!って思えるようなことを彼の口から聞いたときは胸が痛かった・・・
誰よりも真面目にひたむきに仕事に打ち込む彼を見てるスタッフは一人も笑えなかっただろうな・・・
そんな悔しさも揺ちゃんが和らげてくれた。
南の島で裸・・・
彼は本気でその夢を見ようと目を瞑ったに違いないよね
食ってる食ってる(笑)よかった~
しかし・・・
チゲと白飯、牛丼とユッケジャンって。。。。
翌日エナメルコート下のお腹出てたりして
どれもharuさんの書かれるものは大好きですが、この落ち着いた、身もこころもあたたまる感じ。ってharuさん、ならではの味わいがあります。
本当に、こんな風だったら、良かっただろうに・・・男三人で、買ってきた韓国料理もどきを食べていたかも・・・
haruさんも、おなかが痛いときは、こんな風に湯たんぽであたためて、ゆっくりおやすみくださいね~ビョンちゃんと過ごす南の島の夢でも見てね。
お忙しい中、長いのありがとうです。
ええ。
お察しの通り。
私の創作はエゴの塊です。(笑)
私が書きたいように書きたいことを書いている。
一歩間違えたら・・というか
言葉通り「ひとりよがり」なのかも知れない。
いつもそれは心して書いているつもりです。
こうやって多くの人に
ありがとうなんて言ってもらえるなんて
思いもよらずに書き始めたもの。
こうやって書き続けていることは飽きっぽい私としては奇跡に近いなぁ・・。
最近つくづくそう思います。
そして、その奇跡は「ありがとう」から出来てることを痛感してます。
そして。
ボムスチックな彼が私にとってはそのままの彼なのよ。(笑)
・・というか私にとっての「イ・ビョンホン」はこの家の彼なのです。
本当の彼は違うかもしれないけど
私が感じる彼は限りなくここの家のビョンホン君に近い。
それでいいかなって思う。
ごめん。みかんさんの目で見る彼とは開きがあるみたいね・・・
みかんさんの魅力的な彼も見たいなぁ~
そ、こんな女がいてくれたら心配要らないんだけど。
現実はなかなかね。
もし魔法がつかえるなら私は揺ちゃんを出して彼の前に置いて逃げますわ。
ええ。食べさせておきました。
とりあえず。
そして。
そうあの船上コメ。
何だか泣けてきちゃった・・。
笑えない笑えない。
びょんほんつうはまた羽根抜いて機を織ってる感じがして。
「気がつくと禿げてるんだよね・・」みたいな。
一生懸命すぎ。痛い痛い。
そう。せめて夢の南の島では揺ちゃん裸踊りよ。
びょんそわーる(笑)
コメありがとうです~
だって。あれだけ食べたいって言われたら
食べさせないわけにはいきませんことよ。
そういえばこれ書くのにパリの湯たんぽ調べたら
「つちのこ」型っていうのがシュールで良かったの。
このシーンのイメージに合わなかったので泣く泣く
不採用にしたんだけど。
是非この冬は手に入れたいシロモノです。
おおお・・気に入って頂けてよかったです。
今回のこのお話はたぶん「こたつにみかん」
とかに近いんだと思います。
辛そうな彼を何とかしてあげたい
そんな気持ちがこもりすぎ
でも、きっとその分共感していただけるのかもしれませんね。
うんうん。
そうします・・・が興奮して発熱しちゃうかも(笑)