まず僕の好みから先に述べておきますが、僕は紙の書籍の方が好きです。
ここで大切なことは、これはあくまで「好み」である、ということです。
つまり、何らかのメリットがあるからどうであるとか、デメリットが一方にあるからダメであるとかいう、合理的判断に基づくものではない、ということになります。
これは、逆のスタンスで読書をしたり、勉強したりする人を否定するものではない、ということです。
好きなものに対してその理由を聞くことほど野暮なことはない、という風に感じますからね。
これは、好きな娘のことを、「その子がなぜ好きなのか」と聞くことの無意味さを考えて貰えれば理解しやすいでしょう。
「そんなもん、好きだから好きなんだ」と答えるしかないってことです。
そういう場で、「コレコレの理由で好きなんだ」と答える人は、なんだか人間味がないような気もします(もちろん、そういうこともあるでしょうが)。
また、好きなものを、「コレコレの理由があって別の何かのほうがいい」なんてことを長々と語って頭から否定などしようものなら、否定された方は不快感しか感じないでしょうから。
とは言っても、やはり紙の書籍・電子書籍のどちらを使っていくか、ということに関しては好みの女性などとは違って、何らかの判断理由が多少は必要になってくるものでしょうから、ここでそれぞれのメリット・デメリットについて軽く整理しておきましょう(それでも、多くの人は最終的には自分の好みによって決めるのことになるのでは、と思いますが)。
尚、ここに挙げたメリット・デメリットは、紙の書籍を主に使い、たまに電子書籍を、それがどのようなものであるのかを把握する目的も兼ねて使うこともある、という感じの、いわば
電子書籍に大して触れていない立場の人間からの印象に基づくものである、ということをご了承下さればと思います。
では、まず紙の書籍についてです。
僕が考える紙の書籍のメリットは、3点あって、
①中古であれば安く買える
②貸し借りができる
③同じ本の中で色々なページを開いて振り返りながら読める
以上の3点になります。
①についてですが、
これは、電子書籍は中古という概念がないため、全て新品(?)で買う事になりますが、紙の書籍であれば中古のものはだいぶ安く買うことができる、ということです。
古い本ならば安く買っておいて、軽く読んでまた適当に古本屋にでも売れば場所も取りませんからね。
②についてですが、
電子書籍は買った人のアカウント内でその本を処理するので、人に貸す、という行為がしにくい訳です。その点、紙の本ならば貸し借りが可能ですし、また図書館を利用すれば、無料で読むこともできます。
③についてですが、
これは単に読書する時というよりは、勉強などに使うときに感じることだと思いますが、勉強する時は、何らかの教科書の一つのページだけを見て勉強するというよりは、何冊かの本を同時に参照しながら読むことも多く、そのような場合に、勉強がしやすい、という感じです。
ちなみにこれと同じようなことは電子書籍でも出来ないこともないんですが、なんだか使いにくいんですよね。
これを使いこなせる人にとっては紙の書籍の特別なメリットにはなり得ないものなのでしょうが、少なくとも僕にとってはメリットになります。
次に、紙の書籍のデメリットについてですが、
①場所をとる
②持ち運びするのに困ることがある
③調べるのに時間がかかることがある
以上の3点になります。
①についてですが、
これはもう言うまでもないことだとは思いますが、紙の本を多く所持していれば、当然場所を取ります。これをデメリットと感じる場合もあるでしょう。特にマンガなどについてはそれを感じやすいかと思います。
②についてですが、
これは、勉強に使うとき、教科書などについていえることであると思いますが、教科書は重く、量が大量になることもしばしばであるので(特に医学なんかは)、それを持ち運ぶのに困ることがある、という事です。
③についてですが、
これも②と同様、勉強に使うときに感じることかもしれませんが、紙であれば調べるのに時間がかかることがあります。
その点、電子書籍(PDF)であれば検索にかければあっという間に探している情報を見つけることができます。
これまで、紙の書籍について見ていきましたが、今度は電子書籍について。
これもメリット・デメリットについて書いていきますが、基本的には上記のメリット・デメリットを真逆にしたようなものであると思いますので、詳しい説明は省きます。
まず、メリットです。
①何らかの端末(スマホ、タブレット)が一つあればそれで事足りる(場所をとらない)
②どこへでも持ち運べる
③高い検索性
次に、デメリットです。
①値段が高い
②貸し借りができない
③同時に何ページも見づらい
こんなところでしょうか。
僕が紙の書籍が好きなので、なんだか紙びいきな感じになってしまいましたが…
まあでも、結局はメリット・デメリットはあまり気にせずに、自分の好きな方を好きなように使えばよいのではないのか、というのが僕の考えです。
勉強に本を使う時なんかは、自分がその使用効果を最大限に発揮できるような感じで使用すればよいので、メリット・デメリットを実際に両方使ってみて判断するのが良いでしょうし、場合によってはシチュエーションによって使い分けることが良い場合もあるでしょう。
なんにせよ、最後は自分の判断で、自分にとって良い、と思われるものを選択することになるのではないでしょうか。
自分が納得した末の判断であれば、他の人に何を言われようが関係ないはずです。
また、いくら自分が好きだからといっても、他の人のスタンスを全く理解せずに自分の道だけを信じるのも、頑迷であると言え、新しい時代に対応しようという姿勢に乏しいと言われても文句は言えないかもしれません。
これからは電子書籍に限らず、色々新しいものが増えてくることが予想されます。
そのたび、取捨選択は必要になってくる訳です。
そして、くどいようですが、そこで何を選ぶかは本人の自由になります。
そのような時、自分の判断はそれとして大切にして、他人の判断もしっかり理解して尊重しようとする姿勢が、新しい時代においてはもしかすると大切になってくるのかもしれません。
(医療の場ではより良く人を救える、その時代での最善の方法をとらなければならないので本人の自由で済ませるのは違ってくると思いますが)
長い文章、読んで下さりありがとうございました。
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